ライフスタイル
【#2】One day in Fukuoka 後編
執筆: しまおまほ
2023年9月16日
photo & text: Maho Shimao
edit: Yukako Kazuno
仕事を終えた翌日、ホテルの朝食(弁当)を断って朝ごはんは『弥太郎うどん』で汗をかきながらゴボ天うどん。ようやく福岡らしい食事にありつけてホッとした。右隣はコリアンガール2人組、左はおそらく香港から来た4人家族。子どもの頃、両親の中国取材旅行に同行しているうちに香港人はわかるようになった。『弥太郎うどん』、店のコップや七味の容器がカップ酒の再利用というところがまた良かった。



店を出ると那珂川を亀が泳いでいて、何となくボーッと眺める。橋の向こうにいる中国人親子も亀を指を指して何やら話していた。
警固までバスに乗って向かう。警固公園が「福岡のトー横」化していると何かの記事で読んだ。知り合いの娘が最近「闇堕ち」して、トー横に憧れているらしい。わたしも中学生の時に自分でタトゥーを彫ろうとカッターナイフを握り締めたことがあったけど。今思えばあれは「闇堕ち」だったのかな。
大名まで歩いて、イラストレーターのNONCHELEEと落ち合った。まずはふたりで渡辺通にあるショッピングセンター『サンセルコ』を流す。ここに入っているテナントはどれも独特の佇まいだ。なんというか…。「流れついてここにいる」感が強い。このビルが持つ磁場に魅せられている。


一緒へ糸島にある『HEY&Ho.』へ。こちらは波佐見焼の陶器を扱うショップで、店長のシゲさんと大阪のイベントで米米話で盛り上がって、よくよく聞くとシゲさんの妹家族がわたしと同じマンションという偶然が起きて以来、なんとなく交流が続いている。ちなみにそのマンションはもう越してしまったのだが、わたしが住んでいた部屋はその後火事で燃えた(怪我人ゼロ)。
3人で工藤静香の料理が食べたいというような話をしながらイカの活き造りを食べたら、もう飛行機の時間になってしまった。



プロフィール
しまおまほ
しまお・まほ | 漫画家、エッセイスト。1978年、東京生まれ。多摩美術大学在学中の1997年にマンガ『女子高生ゴリコ』でデビュー。主な著書に『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』『まほちゃんの家』『スーベニア』『家族って』などがある。最新刊は『しまおまほのおしえてコドモNOW!』。POPEYE本誌では「しまおまほのセクよろ2」を連載中。
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