カルチャー
2月はこんな映画を観ようかな。
色んな意味で心が温まる4作。
2023年2月1日
text: Keisuke Kagiwada
『バビロン』
デイミアン・チャゼル(監)

舞台は1920年代のハリウッド。サイレントからトーキーへと移行しつつあった端境期、映画界で生きる者たちの悲喜こもごもを、ブラッド・ピットやマーゴット・ロビーをはじめスター俳優揃い踏みで活写する。初っ端で映し出される贅を尽くした乱痴気パーティのクレイジーさ(なんせ象が登場する!)、要所要所で汚物がド派手に炸裂するお下品さ、ギャングのボスを演じたトビー・マグワイアの謎さ、隅々までパワフル! 2月10日より公開。
『コンパートメント No.6』
ユホ・クオスマネン(監)

長編デビュー作『オリ・マキの人生で最も幸せな日』で、“ネクスト・カウリスマキ”の座に躍り出たフィンランドの新鋭、ユホ・クオスマネン監督作。恋人にドタキャンされ、1人で世界最北端駅ムルマンスクを目指すことになったラウラが、寝台電車で乗り合わせたのはとてつもなく粗野な炭鉱労働者リョーハ。最初はマジで勘弁と思っていたラウラだったが、長い時間をともに過ごすうち、リョーハの人間的な魅力に気づいていく。しっとりと、いい映画。2月10日より公開。
『ユアプレイス、マイプレイス』
アライン・ブロッシュ・マッケンナ(監)

ロサンゼルスで息子とともに平穏無事に暮らすデビーと、ニューヨークで変化に富んだ日々をエンジョイするピーター。ライフスタイルが正反対の2人が、1週間だけ互いの生活を交換したら? という実験系リアリティショーのようなこちらのラブコメディは、『プラダを着た悪魔』『恋とニュースのつくり方』などの脚本で知られるアライン・ブロッシュ・マッケンナが監督を務めている。2月10日よりNetflixで独占配信。
『善き男の10日間』
ウルチ・バイラクタル(監)

どこにでもいる普通の男が、ある日を境にアンチヒーローになっていく。そんな物語を通して追求されるのは、善人とは何か? 男が善人から悪人へ、悪人から無関心な人へと変わるにつれ、彼と関わる者たちも翻弄され、誰もがかつての無害だった自分を失っていく。これは、人間の根源に肉薄するある種の恐怖映画だ。2月10日よりNetflixで独占配信。
関連記事

カルチャー
1月はこんな映画を観ようかな。
1年の幕開けにふさわしい4作。
2023年1月5日

カルチャー
1月はこんな本を読もうかな。
今年どう生きるか考えるのにうってつけの4冊。
2023年1月5日

カルチャー
さーて、1月はどんな展示に行こうかな。
新年の初展示で訪れたい展示6選。
2023年1月24日

カルチャー
12月はこんな映画を観ようかな。
2023年を迎えちゃう前に観たい4作。
2022年12月1日

カルチャー
12月はこんな本を読もうかな。
こたつの中で温まりながら読みたい4冊。
2022年12月1日

カルチャー
さーて、12月はどんな展示に行こうかな。
年越し前に行っておきたい展示5選。
2022年12月21日
ピックアップ

PROMOTION
〈メゾン マルジェラ〉の「スプリンターズ」で高まるスポーティークラシック。
Maison Margiela
2025年5月14日

PROMOTION
〈adidas Originals〉とミュージシャンの肖像。#2
dodo
2025年5月9日

PROMOTION
Tシャツがないと、僕の夏は始まらない。
無印良品
2025年5月12日

PROMOTION
〈OTAKARA NYC〉の色彩豊かな手刺繍の「お宝」を『NEPENTHES』で手にしよう。
〈OTAKARA NYC〉
2025年5月17日

PROMOTION
見上愛さんと、春風吹く東京競馬場へ。
JRA
2025年5月16日

PROMOTION
〈MERRELL〉と〈SnowPeak〉による初のコラボシューズ「モアブ スピード 2 ゴアテックス® スノーピーク」。
2025年4月25日

PROMOTION
「サウンドバーガー」と〈WIND AND SEA〉のコラボレーションで、’80sバイブスを持ち歩こう。
オーディオテクニカ
2025年5月8日

PROMOTION
雨の日は手ぶらで〈エーグル〉のレインコレクションを。
2025年5月7日

PROMOTION
初夏の準備を〈TATRAS〉と。
TATRAS
2025年5月13日

PROMOTION
東京の夏と、涼を呼ぶ服。
THE NORTH FACE
2025年4月23日