FOOD

寒いからこそ、外で食べよう。

女優の鳴海唯さんと、あったかテイクアウトフードを探しに街へ出た。

2022.12.29(Thu)

ジャケット¥37,400(ザ・ノース・フェイス/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター☎0120·307·560)、中に着たフーディー¥27,500、パンツ¥29,700(ともにブラームス ルーツストック/ワンダリズム☎03·6805·3086)、ニットキャップ 参考商品、マフラー 参考商品、ソックス¥5,280(すべてコーギー/ホームステッド リミテッド☎03·6455·4460)、スニーカー¥17,600(カルフ/カルフ トウキョウ☎03·5919·2220)

photo: Shusaku Yoshikawa
styling: Yuriko E
hair & make: Rumi Hirose
text: Yoshikatsu Yamato
2023年1月 909号初出

空腹はデートをする理由になる。
息が白くなるほど寒いけどダウンを羽織って
マフラーを巻いたら大丈夫。

あったかテイクアウトを探しに行こう。

目黒五十番本店の特製肉まん
直径約14㎝の肉まんは自社で挽いた新鮮な銘柄豚から肉汁じわり。お肉のランクや具材ごとに10種類を超える大好物の群れを前に悩む横顔。今、何が食べたいのか。この真剣さを共有できる相手って、なんかいいよね。ちなみに鳴海さんは、お店を出たらすぐに食べたい派。待てないし、待たない。わかる。贅沢にモモ肉の上質な部位だけを使った「特製」は1個591円。
◯東京都目黒区目黒4-13-5 ☎︎03·3794·0050 11:00~19:00 無休

 恋に温度差があるのはピンチだね。僕だけテンションが高かったり喋り過ぎたり。でも、食だと違う。温度差はより深くまで染みる「おいしい」をつくり出す。

「こたつでアイス、がどうしようもなく幸せなのと同じですよね」と自身の経験を思い出す鳴海唯さんは、仕事終わりにおいしいものを食べる時間が24時間の中でいちばん幸せ。肉まんは大好物だ。

 真冬は空気が澄んでいる。目黒駅から15分ほど。『目黒五十番』まで歩く。手渡された瞬間からアツアツの肉まんを湯気もろとも頬ばると、冷え切った体に肉汁がどこまでも染み渡る。

 店先で食べちゃう肉まん、たいやき。「あー、雲めっちゃ流れてるー」とか、なんでもないことを喋りながら、公園の芝生でホットサンドを食べる。おでんやシチューとか、やっぱり汁物も染みるよね。散歩がてら空が広い場所を探して、今日は外で食べよう。どちらからともなく話しはじめて、お互いのことを知ろう。

後藤蒲鉾店のおでんおまかせ6品
創業50年、定番から変わり種まで化学調味料を使わずに素材と出汁の味で勝負する戸越銀座商店街の老舗。昔は屋台を営む方々が材料を仕入れる専門店だったけど、時代を経て、調理済みおでんの販売をはじめた。今や、イートインスペースを増設し、生ビールをはじめお酒類も提供! 湯気が立ち上る鍋からふたりで選びあうのもいいけど、ゆだねる楽しさもある。ということで、おまかせ6品(¥500)。
◯東京都品川区戸越2-6-8 ☎︎03·3781·5686 10:00~20:00 火休
Mapleのホットサンド
薄切りのペッパーハムが幾重にも重なってピーマンと玉ねぎはフレッシュな歯ごたえをキープ。焼きたてを半分に分けると、モッツァレラがとろけて絶景あらわる! 正統派な具材とトマトソースで最大のおいしさを完成させたボンジョルノイタリアン(¥580)は、店主が小学生の頃にお母さんと作っていたものがルーツだとか。寝すぎた週末。遅めの朝ご飯がこれならすべてが許される。「ホットサンド食べに行かない?」って言いたいし。
◯東京都品川区中延3-2-4 ☎︎03·3784·0291 10:00~17:00 水、第1・3火休
巨人のシチューハウス戸越銀座店のシチューとアイリッシュコーヒー
身長2mのアイルランド出身オーナー考案のシチューは、じっくり煮込まれてカドのとれた具材がごろごろ。季節ごとに替わるラインナップから今日選んだのは、クリーミーなきのこチキン。ミックススパイスとウイスキーがこれまた染みるアイリッシュコーヒーと伝統的なソーダパンのセット(¥1,600)で腹いっぱい! 芝生に寝転んで、飛行機を見上げて、海の向こうで生まれた家庭料理に腹の底から感謝する、晴れた冬の日曜日。
◯東京都品川区豊町1-3-11 ☎︎03·6426·7803 11:30~21:00 月~金休 土・日・祝日営業
たいやきとのたいやき
お顔から失礼します。焼き目がついた薄皮の中身はクリームチーズ&つぶあん(¥300)。チーズのほのかな酸味と塩っけにあんこの甘味がハモる。2022年3月に店を開いた店主は麻布十番のたいやきの名店『浪花家総本店』で修業した実力派。1匹ごとに重たい型を手で回す伝統的な「一丁焼き」のたいやきは、道具も技術もレアで絶滅危惧種らしい。お土産用に何匹も、とか、待ち時間がなさそうなら電話予約を。1匹からお願いできるよ。
◯東京都品川区荏原6-6-8 ☎︎070·9036·0871 11:00~19:00  月・火・日休

プロフィール

鳴海 唯

なるみ・ゆい|俳優。1998年、兵庫県生まれ。NHK連続テレビ小説『なつぞら』でドラマデビュー。現在はディズニープラス『すべて忘れてしまうから』やMBS『永遠の昨日』に出演中。2023年公開予定の映画『四角の中の人たち』にも出演。

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