カルチャー
あの人のリーディングリスト。Vol.6
選書: 日暮愛葉
2022年8月24日
illustration: Kenichi Watanabe
cover design: Fuya Uto
text: Aiha Higurashi
edit: Yukako Kazuno
あの人はどんな本を読んでいるのか?
気になるあの人たちのリーディングリストを教えてもらう連載。
第6回は日暮愛葉さん。
『フリーダ・カーロ 痛みの絵筆』
マルタ•ザモーラ(著)

いつどうして彼女の存在に気がついたのかは分からないのですが、気がついてからは夢中になって画集を買い集め、自伝を読んでメキシコに行き、私がやっていたバンド『Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her』の代表曲でもある『Down to Mexico』という楽曲まで書きました。弱く小さな身体で夫のディエゴを全身全霊で愛し抜き、壮絶な人生を送ったフリーダ・カーロ。力強い絵と彼女が住んだ真っ青な家。そして、小さな小さなベッド、横になっても見られるように取り付けられた天井の鏡、綺麗に並べられた銀食器ーー。その全てが私を魅了しました。
『泥酔ジャーナル4』
百々和宏(著)

百々との付き合いは結構長い。うん10年かな。対バンもよくしてたし、お互いのライブを見に行ったり、私の個展にも来てくれました。でも不思議とサシで飲みに行った事がない。なんでだろう? 『泥酔ジャーナル』は百々が側にいて話してくれているようなありのままの文章で(とか言うとこの世に居ない人みたいだけど)百々目線で数々の飲み屋の様子がぎっしりと書かれています。まあ、良く飲むなこの人は。私の心を射止めたのはあとがき。最後のこの話はずるいでしょ! いやでも、本当にいい本だから皆さま参考に。次はサシ飲みだね、百々。
『諸星大二郎特選集第一集 男たちの風景』
諸星大二郎(著)

私が諸星大二郎を本当に好きになったのは、この特選集の『感情のある風景』という短編作がきっかけかもしれません。苦悩を抱えた男が見知らぬ星に行き、記号で会話する町人たちに出会います。そこで男は謎の男に会い、治療? を受けることで、感情を身体の中に持たず、記号として外に出すことができるようになる。。。私は、この感情の居場所に凄く興味を持ちました。もともと私自身が精神を病んでいるので、感情に振り回される自分を遠ざけたいと思っていたからかもしれません。そんな星に行けたらこの謎の男に是非会いたいものです。
『Two Time Intro: On the Road with Patti Smith』
By Michael Stipe

パティ・スミスの大ファンでもあるというマイケル・スタイプが撮り下ろした写真集。どちらの2人も私の憧れ。写真にはリアルなパティやその周りに居るキムゴードン、サーストンムーア、アレンギンズバーグなどなどのBIGアーティストの姿も。パティのあどけない笑顔も見られる貴重なショットが多く、パティを取り巻くのはミュージシャンズラバーでもある彼女らしいメンツ。彼女の存在そのものが私のバイブル。何年か前にライブに行った時はそのエナジーでその後、数ヶ月は希望を持って生きられました。また日本にも来て欲しい。彼女みたいに自分に正直に生きたいものです。
プロフィール
日暮愛葉
Twitter
https://twitter.com/Aiha_official
Official Website
https://aiha-h.com
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