カルチャー

あの人のリーディングリスト。Vol.4

選書: 奇妙礼太郎

2022年6月24日

あの人はどんな本を読んでいるのか?
気になるあの人たちのリーディングリストを教えてもらう連載。

第4回は奇妙礼太郎さん。

『夜景座生まれ』
最果タヒ(著)

『夜景座生まれ』
最果タヒ(著)

最果さんの作品は、普段目にしている言葉たちが全く新しい可能性、力を漲らせて存在していて、初めて100ワットのギターアンプを目の前で鳴らして聴いた時の、ぜんぶめちゃくちゃになってしまうような、怖さと抗えない魅力が同時にやってきます。

『同じ月を見ている』
土田世紀(著)

『同じ月を見ている』
土田世紀(著)

これは自分にバイブルがあるならこれしかないというか。普段は忘れてるんだけど、いつもどこかに主人公のドンちゃんが居て、こちらを見てくれているというか。そんな気がします。単行本がこんなにも待ち遠しいなんて。当時読みながら涙ってこんなに出てくるんだと大泣きしながら読みました。何度も何度も読み返しました。もうダメだという時に助けてくれました。

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』
庭田杏珠 × 渡邉英徳(著)

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』
庭田杏珠 × 渡邉英徳(著)

モノクロームは、その時点でフィクションというか、要素を減らすことで浮かんでくるものを見せるようなところ、あると思うんですが、当時の白黒写真をカラーにすることで、そこに生きていた人々はカラーの世界を生きていたんだな、いま自分が見ている世界と同じ、つながっているんだ。いっそう現実味を帯びて戦争を見せてくれます。

『相性を知る本』
燈花(著)

『相性を知る本』
燈花(著)

人の生年月日により、12種類に分類、それぞれの性格、相性を見たりできる数秘占いの本。呑み屋や送迎バス、初対面の人と何を話していいかわからない場面でも、この本があると楽しく過ごせます。わいわい相関図を見たりして。それぞれの仕事や恋愛なんかもあるし、どれもほぼ励ましてくれる感じの内容なのも安心。友だちのバーなどに勝手に送ったりしています。

『ペーペーパー』
RYUSEI MAEDA(著)

『ペーペーパー』
RYUSEI MAEDA(著)

前田くんが「バレーボウイズ」というバンドをしていた頃知り合って、彼のバンドやバンドのグッズがどれもこれもかっこよすぎて一発でファンになって、その後Tシャツやバッグを購入したり。これは先日原宿の個展にて手に入れました。これは寝起きや酔っている、通常とは違う状態の自分の時に描いたというドローイング集、ファニーで純粋な闇を感じる世界。