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「Meta Connect 2024」で、Meta Quest 3Sを体験してきた!

2024年11月22日

 9月25日(米国時間)にアメリカ・カリフォルニア州のメンローパークでMeta社による「Meta Connect 2024」が開催された。新しいVR/MR ヘッドセット「Meta Connect 3S」が発表された記念すべきテックカンファレンスだ。その噂を聞きつけ、POPEYEも緊張しながらお邪魔。初めてのMeta社と初めてのシリコンバレーに、興奮しきりのレポート!

いざ、シリコンバレー!「Meta Connect 2024」へ行く

 アメリカに行くことになった。サンフランシスコの南にあるメンローパークという街だ。いわゆるIT企業がひしめくシリコンバレーに位置し、1年中過ごしやすいエリアらしい。なぜ旅に出たのかというと、そこにあるMeta本社で「Meta Connect 2024」があるからだ。

太平洋を越え、羽田からサンフランシスコを目指す。気合いを入れ、スマホにはYouTubeのオフライン動画をパンパンにし、マンガも持って搭乗した。

 MetaといえばFacebookをはじめ、InstagramやThreadsでお馴染みの、朝から晩までお世話になりまくりの会社。なんでも「Meta Connect 2024」は年に1回行われる開発者向けのカンファレンスで、新しいXRデバイスの発表や、研究開発の状況などが公開される業界注目の催しなのだという。 

 初日は長旅の疲れでバタリとベッドに倒れ込み、起きたら8時。シャワーを浴び、身支度を整えてロビーへ向かった。今日は新製品を触ることができるデモ・デー。ホテルに宿泊している招待客とともにMeta社へ向かうのだ。ロビーには英語だけじゃなく、いろんな言語が飛び交っていた。世界各国からテック系の記者や、インフルエンサーがやって来ているみたい。イベントの規模の大きさを感じる。

盛り上がるホテルのロビー。9月は過ごしやすい気候と聞いていたけれど、めちゃくちゃ日が照って暑かった。

 巨大な中継車みたいなバスに乗り、30分ほど走ると、あのMetaのロゴが見えてきた。ついに来たぞMeta本社キャンパス! 目の前には、もうこれテーマパークの駐車場じゃん! って叫びたくなる広さのパーキング。乗客一行は受け付けをして建物の建ち並ぶ中心部へ。

本社キャンパスの入り口にある、Metaのロゴマーク。バーチャルリアリティ(VR)技術を使った空間で、1本のラインから描き上げられたらしい。

カンファレンス慣れしたプレス一行の後をついていく。広大な駐車場の一角に、受け付けのテントが用意されていた。ここでパスをもらう。

キャンパス内は「Meta Connect 2024」仕様にデザインされていて、エントランスからもう楽しい。

建物はカラフルだし、ショップは多いし、テーマパークを歩いている感じ。

 本日はデモを体験する日。キャンパスの一部をデモ用に整え、最新のXR デバイスやAI のデモをいち早く体験できるのだそうだ。開放されていたエリアは相当広かったけれど、それでもキャンパスのほんの一部らしい。全く会社とは思えないし、テーマパークのひとつのエリアって感じ。カリフォルニアのあちこちから通勤する彼らのためにコーヒーショップやキャンディショップ、ステーキハウスなどの飲食店が普通に営業していて、これが社食と思うと半端ない。ビルの窓にFacebookの絵文字があしらわれているのも、とってもかわいい。

ビルの窓から「Meta Quest 3」を装着した絵文字キャラクターが覗いていた。InstagramやThreadsでこの絵文字が使えたらいいのに。

「Meta Connect 2024」の会期中は、キャンパス内のあちこちあるデモブースで、新商品の使い心地を試すことができるという。

いちばん規模が大きかった、「Meta Quest」に関するデモブース。区切られた小部屋があり、一人に一人ずつスタッフが付いて、使い方や新機能をていねいに教えてくれる。

 いよいよ実機を鑑賞できるぞ、といちばん大きなブースに飛び込むと、そこにあったのは白く輝く「Meta Quest 3S」だった! 「Meta Quest 3」をベースに作られ、Meta Quest 3 で体験できる複合現実(物理空間とバーチャルが融合する)が、 48,400円(128GB)と 64,900円(256GB※ともに税込)というお求めやすい価格のモデルになって登場するのだそうだ。ってことはVR/MR ヘッドセットを持っていない人たちも、気軽に複合現実の世界に旅立てるってこと? 魅惑のデバイスじゃんか。「Meta Quest 3」とはフロント部分のデザインが異なり、三つ星紋みたいなレンズが付いている。このあしらいが違うだけで、ヘッドセットを付けたときの見た目の印象が変わるから面白い。

新登場の「Meta Quest 3S」。「Meta Quest 3」とはフロント部分のデザインが異なる。解像度とカラーは「Meta Quest 2」の4.5倍を誇り、Snapdragon XR2 Gen 2チップを搭載し、読み込みは高速で、スムーズなパフォーマンスと最高の解像度で複合現実を楽しめる。

バンドを使って頭部にフィットさせる。メガネを付けたままでもプレイできるが、オプションで度入りのレンズに変えることも。

複合現実に没入する人を見るのもちょっと楽しい。プレイヤーが見ている景色をモニタなどに映して同じ景色をキャスティングすることもできる。

 かちゃっと頭にセットすると、思ったよりもうんと軽い。そして現実空間に、ブラウザなどのバーチャルスクリーンのパネルが立上がった。Meta社のHorizon OSがインストールされていて、つまりこれ自体が小さなパソコン。デモの担当スタッフの声に従い、手元のスティックを使ってポインタを操作してみると、現実空間の中に浮かび上がるバーチャルのスクリーンパネルを、掴んだり離したり、広げたり縮めたりが容易で、めちゃくちゃ面白い。

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現実空間に浮かび上がるバーチャルキーボード。物理キーボードと同じようにタイピングができる。

 目の前にキーボードを映し出してタイピングできるってことは、寝ながら仕事ができてしまうのか……と邪なことを考えた。さすがにその姿勢はしんどそうだけど、目の前に複数のブラウザを立ち上げることができたら、小さなワンルームだって、ブラウザなどのバーチャルパネルをバンバン立ち上げて、マルチスクリーンで仕事できるってことだ。

 映画を見たければ、ウィンドウをグッと最大限まで広げて背景を真っ暗にすれば、さながら映画館にいるような臨場感が味わえる。いつも部屋を暗くしてテレビで映画を見ても、画面が発光して部屋を照らしてしまう。でもこのシネマモードを使うと、ガチの暗闇がやってくる。デモを試してみたけれど、瞬時に自分とスクリーンしかない空間が出来上がって、本当にすごかった。これでハリウッド超大作なんて見たらどうなっちゃうんだろう。

シネマモードでYouTubeを見ると、こんな感じ。目の前にどーーーんとスクリーンがあるから、とにかく臨場感がすごい!

 そして何より、VR/MRヘッドセットといえばゲーム機能だ。リアルに構築された世界を、複合現実として360度ぐるりと体感できるんだから、ゲーム好きにはたまらない。今回の発表に合わせて、「Meta Quest」だけで遊べる1人称視点のアクションゲーム『バットマン:アーカム・シャドウ』も体験できて、このデモも凄かった。手のひらに目を落とせばバットマンのグローブが見え、その手で柵をのぼったり、バルブを回したり。敵はもちろん下水をかけのぼるネズミもリアルで、デモだというのにのめり込んでプレイしてしまった。お値段も手頃だから、ゲーム機をひとつ追加する感覚で一家に一台置いておきたくなる。

音楽に合わせてパンチを繰り出す、ボクササイズVRフィットネスゲーム『LES MILLS BODYCOMBAT』のプレイ画面。複合現実で行う全身運動、めちゃくちゃに効きそう。

 20分ほどのデモを終え、「た、の、し、い!」と興奮しながらブースを後にした。ゲームは好きだけど、これまでVR系のゲームは遊んだことがなかった。というのも、VRのハードは高いイメージがあったからだ。それが299 ドル、日本円で48,400円で手に入る。50,000円以下で買えるって、かなりすごいことなんじゃないかと思った。「初めて買ったゲーム機がMeta Quest 3S」なんて人も増えそうだ。興奮してカッカしたので、近くのコーヒーショップでアメリカーノを頼みクールダウン。

画像生成ジェネレータ「Imagine」のデモブース。自分の写真を撮影して「ヒーローになって空を飛ばせて」などの言葉を伝えるとAIが画像を生成してくれる。アメリカではサービスが開始されていて、Meta社のアプリ内で利用できる。

〈Ray-Ban〉とMetaがコラボレーションしている「Ray-Ban Meta スマートグラス」。一見ふつうのサングラスだけれど、Meta AIが搭載されていて「Hey, Meta」と話しかければレンズ横のカメラで写真やムービー撮影ができる。日差しに合わせてレンズの色が自動で変化する、トランジション機能付きモデルも。

 ひとつデモを体験するごとにピンバッジがもらえて、来場したみんなは首から下げているパスの紐部分にパチパチ留めている。真似をしてピンバッジだらけになったら、Metaのお祭りに参加している気持ちが高まった。

「Ray-ban Metaスマートグラス」のデモブースにいたスタッフの女性は、チェーンベルトに付けていた。おしゃれ。

来場者向けにTシャツが配布されていた。Meta AIが生成したビジュアルなのだろうか、カラフルで動きがあって、どれもカッコいい。

 再びバスでホテルに戻り、今日もパロアルトの街で夜ごはんを食べる。ホテルに戻って今日もバタリ。

ついにマークと(画面越しに)出会った!

 実は「Meta Connect 2024」の本番は今日。CEO のマーク・ザッカーバーグによる基調講演があるのだ。そのために、おそらく昨晩到着したであろう世界各国の記者と開発者がここパロアルトに集結している。ロビーにはコーヒーサーバーがどんどんと置かれ、自由にドリップを淹れてよいらしい。一杯注いで2%ミルクを足し、バスに乗り込む。まだ8時台なのに乗客たちのお喋りが激しく、アメリカ人は朝型なんだなあとしみじみ思う。地図アプリでパロアルトの街を調べたときも6時オープンの店があちこちに点在してたっけ。そのかわり17 時くらいに閉まるから、ものすごく早寝早起き。

ホテルの中庭にはプールが。待望の基調講演を前に、心なしか参加者たちもウキウキしているように見える。

 キャンパスに到着すると、昨日とは違うエリアだった。オフィスビルが立ち並び、広い芝生があり、歩道には大量のケータリングが用意されている。ブリトーにマフィン、その脇にはスタンディングでコーヒーを淹れてくれるポップアップがチラホラ。まだスタートまで時間があるのでブリトーをひとつもらってホットラテを注文し、芝生の脇に座って食べた。DJ もご機嫌な曲を流していて、お祭り感がすごい。コーヒーの行列も長かったが、その横には会場に入るための大行列が。人気の高さが伺える。

べらぼうに混み合っている会場。開発者向けのカンファレンスなので、つまりMeta のデバイスを使ってアプリケーションやサービスを作る人がたくさん訪れているのだ。

「こちらへどうぞ」と案内されたのは、記者たちが詰めるプレスルームだった。大学の広い講堂という感じで、長いデスクが規則正しく並び、壁の大きなモニタにカウントダウンのタイマーが映し出されていた。席をとって、配布された日本語翻訳ツールをセッティング。5……4……3……2……1! ムービーが流れ、しばらくして会場全体が映し出される。マーク・ザッカーバーグの登場だ。

ベストな瞬間が撮れていた。

 実際に壇上で話すマークはうんとにこやかで、このイベントを心の底から楽しんでいるように見えた。まるで本人が動いているかのようなMetaアバターの紹介も、社内の開発者とラフに話しながらデモをやってくれるし、所々に笑いも起こって実にアットホームだ。基調講演が終わる頃には、ぐっとMeta社が身近になった気がしていた。

 午後は昨日のエリアに再び戻り、スーベニアショップをディグ。ぬいぐるみやTシャツ、マグなど、企業モノが好きな人には堪らない店だ。レジ横に犬のフォトカードが置いてあり、なんだろうと思って店員さんに聞いてみたら「この子はこのへんをパトロールしている犬。みんな大好きなの。フリーだからどうぞ持っていって」。カードに書かれている「Paws on Patrol」とは、飼い主がパトロールとを兼ねて犬の散歩をし、何か見つけたら通報をするという街の見守りプロジェクト。パトロールしてます! と凛々しく遠くを眺めるワンコのカードをもらって、ノートにしっかり挟んだ。

スーベニアショップでは、アパレルやマグなど、FacebookやThreads、Instagramなどのロゴ入りアイテムが揃う。企業グッズが好きな人にはたまらない。

カリフォルニアでは大人気のピックルボール。

レジにはステッカーがべたべた貼ってあった。中央にあるのがパトロールドッグのカード。

 夜は再び別の場所にバスで運ばれ、ハッピーアワーに参加した。オフィス棟なのだろうか、天高がものすごくあって、草野球くらいできるんじゃないかと思う広さのフリースペースに、「Meta Connect 2024」の来場者たちが集まって乾杯していた。日本のハッピーアワーは居酒屋が早い時間からお酒を安く提供することだけれど、本家米国のハッピーアワーは金曜の夕方などに社内を開放し、ビールなどを片手に交流をはかり、本来の就業時刻を目処に帰宅する息抜きの習慣だ。会社が主催してくれて1次会だけでお開きなんて、プライベートを失わずに済むし、最高の行事なのでは。カウンターにはビールやワインが色々並び、おつまみはオーガニックの野菜。「TOFU」と書かれた旗が刺さったハンバーガーも並んでいた。

ハッピーアワーが行われていたオフィス。よくアメリカのアドベンチャーゲームで天井にのぼって敵をステルス攻撃することがあるけど、実物を見たのは初めて。

FPSゲーム「Spatial Ops」に興じる男性。見学させてもらったけれど、かなり運動量があってまさにサバゲーという感じ。めちゃくちゃ楽しそうだった。

ゲーム内の障害物とホワイトボードなどがリンクしていて、彼らには臨場感のあるステージが見えている模様。混ざりたい!

 他の部屋ではゲーム会社Resolution Gamesの「Meta Quest」用ゲームのデモを実施していた。ひとつはピックルボールが遊べる「Home Sports」、もうひとつは数名でチームを組んで戦うサバゲーのような「Spatial Ops」。昨日のデモはほとんどがソロプレイだったけれど、今日は対戦が多いので、傍から見ると動きが面白い。20時過ぎにUberを呼んで帰った。日本に帰ったら「Meta Quest 3S」を手に入れて、めいっぱい複合現実を楽しもう。途中までしかプレイしていない『バットマン:アーカム・シャドウ』の続きをやらなくちゃ、そんなことを考えた。

インフォメーション

「Meta Connect 2024」で、Meta Quest 3Sを体験してきた!

Meta Quest 3S

Meta 社が開発したMR(複合現実)ヘッドセット。ゲーム、フィットネス、エンターテイメントはもちろん、Facebook、Instagram など対応しているアプリをヘッドセットひとつで体験することができる。なにより、近未来さながらのテクノロジーが4 万円台で手に入るという驚き。
最低価格¥48,400(税込)