
青春映画の新しいマスターピース『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のオリヴィア・ワイルドによる待望の長編監督第二作なのだが、これは驚いた。なんせ50年代と思しきアメリカ西海岸の街を舞台に、夫ジャックと何も不自由のない暮らしを営むアリスが、この街の秘密を知ってしまうというスリラーなんだから(コメディアンのリチャード・アイオアディが青春映画『サブマリン』の後にスリラー『嗤う分身』を撮ったのを思い出した)。ただし、そこは物語には社会が押し付ける女性の役割分担への批判も織り込まれている。さすがオリヴィア! 11月11日より公開。