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2022年11月11日(金)


MOVIE

『ドント・ウォーリー・ダーリン』 オリヴィア・ワイルド(監)を観る。

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

青春映画の新しいマスターピース『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のオリヴィア・ワイルドによる待望の長編監督第二作なのだが、これは驚いた。なんせ50年代と思しきアメリカ西海岸の街を舞台に、夫ジャックと何も不自由のない暮らしを営むアリスが、この街の秘密を知ってしまうというスリラーなんだから(コメディアンのリチャード・アイオアディが青春映画『サブマリン』の後にスリラー『嗤う分身』を撮ったのを思い出した)。ただし、そこは物語には社会が押し付ける女性の役割分担への批判も織り込まれている。さすがオリヴィア! 11月11日より公開。

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MUSIC

本日のBGM


TV & RADIO

22:00〜『ねほりんぱほりん「元刑務官」』を見る。

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TV & RADIO

24:00〜BS朝日『ベストヒットUSA』を見る。

「ブルース・スプリングスティーン、マネスキン、ニール・ヤング」

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EVENT

今日は「宝石の日」

こちらの記事もあわせてどうぞ。

サン宝石、ニコプチ、セブンティーン、ルーキー・イヤーブック、順序を辿って。

BOOK

『黒人音楽史 奇想の宇宙』を読む。

『黒人音楽史 奇想の宇宙』
後藤護(著)

新世代の知の巨人による新著のテーマは、タイトルからもわかるように黒人音楽の歴史。奴隷制時代から現代に至るまでのその精神史を、お馴染みの博識を通して描出しているのだが、知らない固有名詞の波状攻撃に嬉しくなる。と同時に、黒人差別への抵抗は、音楽を通して表現されてきたのだということもよくわかる。必読。¥2,750/中央公論新社


ART

ヒスロム 「現場サテライト」記録・資料展示3 @広島駅南口地下広場ショーウィンドウ

黒川紀章の設計で日本初の公立現代美術館として開館した広島市現代美術館。竣工から30年以上となり、現在大規模改修工事中。休館中館外で様々な活動を行っている他、オンラインでの情報発信も充実。「工事日記」と名付けられたインスタグラムアカウントからはその改修の模様を垣間見ることができる。足場が組まれたり、塗装・増築されていく様子はとても興味深い。また、工事現場となった館を舞台とし、アーティスト・グループ「ヒスロム」がプロジェクトを展開。その記録や関連資料が広島駅のショーウィンドウに展示されており、特に「今週のことば」と題された金言・迷言にはドキッとさせられる出会いがあるかも。

会場:広島駅南口地下広場ショーウィンドウ
会期:2022年9月3日(土)~11月27日(日)
時間:7:00~22:00
休み:会期中無休
料金:無料

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ART

小林耕平 「テレポーテ―ション」@黒部市美術館

ドラえもん秘密道具の代表格、どこでもドア。何かにつけてドラえもんが取り出して使っているように、その利便性からテレポーテーション(瞬間移動)は誰もが一度は夢見たことがあるはずだ。でも、そんなテレポーテーションを我々はよく行なっているのだといったら暴論だろうか。例えばヤシの木を見たとき、それがどこであっても南国のトロピカルな香りがしてくるようにモノと場所は密接な関係を持っていて、人は概念的な”瞬間移動”を頭の中で繰り返している。本展では、作家が黒部市を含む新川地区(富山の東側地域)の10箇所を舞台にそんな関係性を見つめ直す。サイトスペシフィックを超えた不思議な展示だ。

会場:黒部市美術館
会期:2022年9月23日(金)〜12月18日(日)
時間:9:30〜16:30
休み:月曜日(但し 10月10日開館)、10月11日(火)・12日(水)、11月4日(金)・24日(木)
料金:一般 ¥500、高校・大学生 ¥400、中学生以下無料 詳細はこちらの案内にて

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ART

Waku「Afterimage」@Gallery COMMON

アーティストのWakuが新作を展示した個展「Afterimage」を開催。今までは「形に一定の意味があることへの違和感」から、ネオンサインを抽象化して光のみを取り出すといった、純粋なネオンそのものを追求していたWaku。今回の展示においては、そういった抽象化の作業から一転、ネオンサインに宿る、抽象化しても消えない強固な記号性に着目して作品を制作。アンディー・ウォーホルやジェニー・ホルツァーらがブロードウェイ広告や電光掲示板といった記号に消費社会の啓示的役割を見出したように、ネオンサインもまたその造形以上のメッセージ性を孕んでいるのだ。鑑賞しながら「これってもしかして”あれ”じゃない?」って思うはずだが、ただの形にそう思うこと自体がちょっとした異常事態ってわけだ。キャッチーな作品なのに、我々の無意識レベルの、オートマチックな認知システムを炙り出されるかのようなハッとさせられる展示だ。

会場:Gallery COMMON
会期:2022年10月15日(土)~2022年11月13日(日)
時間:12:00 〜 19:00
休み:月・火曜日
料金:無料

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