『ファーザー』フロリアン・ゼレール(監)

TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@
ORANGE STUDIO 2020
物忘れがひどくなりつつある81歳のアンソニー(演じるのはアンソニー・ホプキンス)とその娘の物語だ。興味深いのは、すべての出来事がアンソニーの視点から描かれていること。であるからして、何が現実なのかわからない感じで進んでいく。シリアス版『俺の家の話』だなぁと思っていたら、同作で認知症の老人を演じた西田敏行がホプキンスに絶賛コメントを寄せていた。いわく、「もはや神の領域としか言わざるを得ません」。5月14日より全国公開。
『スニーカーの文化史 いかにスニーカーはポップカルチャーのアイコンとなったか』

ニコラス・スミス (著) 中山宥 (訳)
カニエ・ウェストが着用した「ナイキ エア イージー 1」が、約1億9000万円という破格の値段でオークション落札されたというニュースからもわかるように、スニーカーをめぐるあれこれが日増しに大変なことになっている。いったいどうしてこんなことになったのか? 1830年代のゴム底製スニーカーの誕生から現代までの180年に及ぶ壮大なスニーカー史をひもとく本書を読めば、きっとわかる。¥2,000/フィルムアート社
Punk! The Revolution of Everyday Life

学生と世界的に著名な芸術家によるコラボレーション展、キュレーターや美術批評家、社会学者などによる講演会の他、外部に向けに講演活動等も開催している倉敷芸術科学⼤学の川上研究室が取り組むEEE(Education, Education and Education)による展覧会。本展では、カール・クラウスを起点とし、フランスの劇作家、アルフレッド・ジャリ、現 代アートの初動としてのダダ、そこから派生したレトリスム、シチュエーショニスト・インターナショナル(SI)、ブラック・マス ク 、アップ・アゲインスト・ザ・ウォール・マザーファッカー、キング・モブ、 といった急進的な前衛芸術運動等を紹介。(※変則スケジュールのため詳細は以下のリンクにて)
ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」@ 東京オペラシティ アートギャラリー

イギリスを拠点に活動し、国際的な注目を集めるライアン・ガンダーが手掛ける『東京オペラシティアートギャラリー』での収蔵品展。収蔵品は故寺田小太郎氏によるプライベート・アイ・コレクションであり、ガンダー×寺田小太郎の一対一の会話といえる展覧会。