ライフスタイル
VAN VAN VAN SFボーイのために働く箱型自動車!
2022年4月6日
photo & text: Yuji Wat
edit: Toromatsu
どこかに行きつつ仕事もできれば、という貪欲な考えで箱型自動車を探していると、嬉しい発見! サンフランシスコボーイは、当然のように皆こぞってバンだった! デザイナー、ガーデナー、フォトグラファー、サインペインター……とにかく沢山いるからまずは3人紹介しよう。
ボングのデザイナーで、スモークウェアブランド「サマーランド・セラミック」も手掛けるリアムが乗るのは、2006年式ダッジのスプリンターだ。オーシャンビーチとゴールデンゲートパークに囲まれるサンセット地区に家族と住み、ガレージの奥には出荷待ちの美しい白い陶器が隙間なく積んである。ニューヨークまで里帰りのロードトリップを終え、サンフランシスコに無事帰宅したばかりで「遠かったけど楽しかったよ~」と長い旅を振り返る。
朝は必ず波チェックしてコンディションが良ければそのままサーフィンタイムへ……悪ければ仕事に。仕事のシーンでもバンを愛用していて、明日からはオレゴンへ行くと言っていた。車内後部を自ら木材を駆使してビルドした可動式シェルフやテーブル。収納スペースにはクーラーボックスがぴったりサイズで収まっていて、彼の丁寧な人柄が垣間見えた。
仕事を終えると、いの一番にサーフボードを積み込んで海へと走る。アウトのラインナップに目を向けると、いつだって夕方のグラッシーな波と戯れストークする彼の姿がある。7マイル四方の小さな街サンフランシスコで生まれ育ち、グラフィティ・アーティストの傍らガーデナーの仕事に精を出すジョージの愛車はGMC SAFARI。朝は仕事道具でぎっしりの四角いバンだが、午後にはサーフボードとウェットスーツ。夜には何故かカウチが置いてあったり、蟹釣り用具で水浸しになっていたり、とにかく年中バンを駆使して走り回っているのだ。「20万マイル(総走行距離)超えたけど、調子いいぞー!」と自慢の愛車を愛でる。
ヴィンテージのサーフボードや壊れた家具、ペンキなどがぎっちり詰まった2004年式のシボレー・アストロバン。友達のスクーターを運んだり、ガールフレンドとキャンプに行ったり、ジョシュはいつだって忙しい。「家は高くて買えないからバンを買ったんだ。だからこれがマイホームだよ」と言うが、収納棚などを一切設置しないのがサンフランシスコ式。3年前からSFを代表するアーティスト、バリー・マッギーのアシスタントとして働きながら、自身もアーティストを目指している有望株であり、プロ顔負けの腕前を持つサーファー。「夕方からアート作品を積んでギャラリーでインストールなんだよ」とホウキを持ってバンを掃除しながら笑っていた。
おまけバン
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Yuji Wat
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