世界中、さまざまな都市で暮らす若きシティボーイたちはいったい、
どんな服を持っていて、日々どんな着こなしをしているのか。
コペンハーゲンに住むフレドリック・オートゥンのライフスタイルを観察し、
彼のワードローブをリポート。
この美しい色のグラデーションのワードローブの持ち主は、コペンハーゲンのライフスタイルブランド〈FRAMA〉の若きスタッフ、フレドリック。エフォートレスな雰囲気がよく似合う29歳の彼に、今のスタイルに落ち着くまでの経緯を聞いた。「小学生の頃は渋谷ストリートスタイルにハマった母の影響で髪をピンクに染めて、ネイルをして、レオパード柄の服を着ていた。その後はサーファー風のロン毛時代、黒い服にモヒカンヘアのパンクバンド時代があって、ノルウェーのセウダという小さな街で育った僕はかなり目立った存在だった」と今の彼からは想像もつかない遍歴に驚いた。7年前にガールフレンドのヨハンナとコペンハーゲンに引っ越して〈FRAMA〉に参加した頃から今のスタイルが始まったそう。「彼女の影響か、年のせいか、服装は少しずつシンプルになった。とはいえ、プレーンで素材の良い服にタトゥーの組み合わせは僕らしいと思っている。ロックな心意気というか、ひねりが効いているものが好きなんだ」と、彼のワードローブは人生そのもののよう。
Coat…Amomento
Sweater…Our Legacy
T-Shirt…Acne Studios
Pants…Amomento
Boots…Jacquemus
ルーズシルエットにブラウン系のアイテムを入れるという方程式から浮気しないのが基本スタイル。愛犬ルーの散歩にはウールセーターをマフラー代わりに肩にかけ、ゆったりしたコートと色味を統一。「週末はコペンハーゲンから北に1時間のリーセライにある別荘地に行くことが多いんだ。ブーツは表面が凸凹のラグソールだから森も歩けるよ」
プロフィール
FREDRIK AARTUN
フレドリック・オートゥン|1992年、ノルウェー生まれ。2015年に〈FRAMA〉ディレクターのニルス・S・クリストファーセンに誘われチームに加入。全身にアートのようなタトゥーがあり、趣味は友人に手彫りしてあげること。