CULTURE

ユニークな仕掛けの美術館はロマンチック。

2021.12.16(Thu)

photo: Kazuharu Igarashi
text: Nozomi Hasegawa
2022年1月 897号初出

二人が迷い込んだのは沙弥郎さんの布の森。

 民藝運動に参加したことでも知られる人間国宝の芹沢銈介に師事した染色家の柚木沙弥郎さん。「Ace Hotel Kyoto」で見た作品がとっても素敵だったから、2020年に立川にオープンした「PLAY! MUSEUM」で開催中の『柚木沙弥郎 life・LIFE』展には、恋人と行ってその感動を一緒に味わいたい。

 知らぬ間に「布の森」へと導かれていくように渦巻き状に設計された館内には、70歳を過ぎてから制作を始めた絵本作品の原画や人形の他、自然や暮らしの中から柚木さんが感じたものを、色や模様で表現した染色作品が50点ほど展示されている。布の繊維が透けて見えるような照明が施された部屋で、様々な方向を向いた布たちを代わる代わる見ながら「1枚の布でも、色の重なり方の違いでいろんな表情が見えるね」と、お互いの好きな作品を教え合うアリサさんと篤史くん。布が生い茂る森の中に迷い込んでしまったようだ。

杉野アリサ さん (22) 濱名篤史 くん (21)

直接出会う前にInstagramで繋がっていたことから、共通の友人を介して初対面。お茶や映画鑑賞など10回以上デートを重ね、篤史くんからの告白で付き合うことに。最近よかったデートスポットは葛飾区の「水元公園」。


展覧会のために描き下ろした作品がデザインされたグッズ多数。スケートボーダーが描かれたトレーナーは〈久米繊維工業〉謹製。¥6,600 「波佐見焼」で知られる〈白山陶器〉に別注した豆皿。各¥2,200

インフォメーション

PLAY! MUSEUM

2020年6月、昭和記念公園の目と鼻の先に「絵とことば」をテーマにオープンした美術館。『柚木沙弥郎 life・LIFE』展は2022年1月30日まで開催予定。来場者特典としてオリジナルの便箋もついてくる。¥1,500(一般)

◯東京都立川市緑町3-1GREEN SPRINGS内 ☎042·518·9625 10:00~17:00、土・日~18:00 無休(12月31日~1月2日を除く) https://play2020.jp/

SHARE: