この冬はどんなプレゼントを贈ろうか、こっそり悩む12月が始まった。ガールフレンドが喜んでくれるものを選ぶのは絶対だけれど、どうやって贈るかも、けっこう大事だ。プレゼントは本来、気持ちを伝えるものだからね。そう、プレゼントをラブストーリーにするつもりで。
Hermèsのハートの刺繍のハンカチーフ。

プレゼントがあまりに盛大だと恐縮してしまうのは、シティガールも同じ。自分で買うには勇気がいるけれど、もらえたら絶対に使う、少し特別なもの。そんな気の利いた贈り物が素敵だし、それが〈エルメス〉のものならばなおさら。さらには、相手への特別な気持ちもそこに乗せることができたら完璧だ。このローズ色の美しいハンカチーフの名前は「ホース・ラブ」。その名のとおり、異なる2色の糸で刺繍されているのは、頭を寄せ合ってハートを描いた二頭の馬。これほどさりげないハートならば、贈るほうも使うほうも照れくさくない。
好きなものの話を覚えておく。
from 『ナタリー』 (2011年)

彼女の話に耳を傾けることからプレゼント選びは始まっている。3年前に夫を亡くして心を閉ざしたナタリー(オドレイ・トトゥ)と、ひょんなことからキスをした同僚のマーカス。以来マーカスは彼女に夢中なのだが、冴えない彼に対してナタリーは冷たい。そんな中でもマーカスに心を許すきっかけになったのが、なんでもない日に職場でプレゼントされたお菓子のPEZ。実はナタリーにとってPEZは、父親とのアメリカ旅行でハマったお菓子で、子供の頃の大切な思い出。数日前に食事中にナタリーが話していたことをマーカスは覚えていたのだ。プレゼントの中身にかかわらず、それが相手のことを考えて選んだものであればガールフレンドの心を打つ。