フード
【#4】トーゴ
2021年10月3日
photo & text: Shuji Aida
edit: Neo Iida
1ヶ月限定のコラムも今回が最終回。僕が最後に訪れたのはトーゴ。西アフリカに位置する共和制国家だ。赤坂から徒歩3分程、TBSから程近い場所にお店はあった。

日本で唯一のトーゴ料理のお店らしい。
階段にもメニュー。お弁当もあるみたいだ。


2階に上がると正面がお店。若干入るのに勇気がいるが店内へ。店員さんに「どこでもどうぞー」と言われ席へ着くと、メニューが2枚。僕が想像してたアフリカ料理のイメージとは違い、凄くスタイリッシュなラインナップだった。ネットで調べてみたところシェフが元フレンチ出身だからだそう。

どれも盛り付けが綺麗で美味しそうだったのだが2枚目のメニューに全部持っていかれてしまった。

ビュッフェという響き……ラストに相応しいじゃないか。何も迷わずビュッフェを選択、心躍りながらお皿を持つ。この瞬間がいちばん楽しい。

今日のラインナップはこれだ。なにやら4つに分かれている。この手前に謎の粉もあった。シェフが説明してくれたが謎の粉は里芋から出来ていて、豆のシチューにかけるということがわかった。ただ僕は右下にもうひとつ粉があることを確認した。クスクスと書いてある。で、その上がクスクスソース。なるほど……クスクスの上にクスクスソースをかけるということだったのかと今コラムを書きながら気付く。僕の盛り付けはこれ。

米にかけた。食べ方は自由だ。
まず豆のシチューから食べてみた。うん、豆の甘さと程よい塩みが美味しい。里芋の粉は程よく食感のアクセントになっていて、豆と合わせると少しねっとり具合が足されてより美味しくなる。そしてクスクスソースの大根が美味すぎる! 「おでんは絶対大根」という方に是非食べて頂きたい。魚介の出汁が染み込んだ野菜とクスクスライス、これが合う合う。白米のクスクスがけは意外といい。
そして最後にチキンのピーナッツシチュー。これはおそらく人気No.1メニュー。少し焦がしたチキンとブラウンシチューのような甘み。ホワイトシチュー程の甘さではないので、これもクスクスライスが進む。もちろんビュッフェの醍醐味おかわり決定だ。

もちろんかけている。
食べ進めていると急に女性の店員さんが「辛いです」と言いテーブルにコレを置いていった。

何故今? とは思ったが味変してもっと食べて下さいというメッセージと受け取り、少量かけて頂く。まごうことなき辛さ。パンチが効いて食が進むが水も進む。ここで今更フリードリンクだったことに気付く。飲み物はオレンジジュース、コーヒー、そしてアフリカ名産のお茶ではなくウーロン茶。ウーロン茶が口の中の油と辛さを流してくれた。
あっという間に大皿2杯完食し、お会計をしようとするとシェフが「コーヒーもあるよー」と促してくれた。1杯頂き、店を後にした。

また訪れたいと思わせる温かいお店。
ご馳走様でした。
コロナ禍で旅行へ行けない今、食事を通して世界を回ってみようと始めたこのコラム。たった4回と数は少なかったが、自分の知らない世界へ気軽に旅することが出来た気がして、これからもプライベートで各国を回ってしまいそうだ。
次はトーゴから徒歩1分のパラグアイに行ってみることにした。

プロフィール
相田周二
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