TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
FOOD

【#3】パレスチナ

2021.09.26(Sun)

3回目の今回はパレスチナへ行ってみた。シリアとエジプトの中間に位置し、地中海にも面したパレスチナの料理とはどんなものなのか。東京駅八重洲口から徒歩数分の場所にお店はあった。店の前にはメニューが色々。ん? タイ料理にすごく似てるなと思ったら2階のタイ料理屋さんのメニューだった。お店はこっち。

階段で下へと誘われる。

中に入るとオープンしたてだった為、僕1人しかお客はいない。そして店員さんが1人。席へ通される。さあどんな料理があるのか、早速メニューを見る。

想像してたよりしっかりとしたレストランだ。コースもあった。日替わり料理やシェフおまかせなどの言葉も並ぶ。何にしようか……しかし無音だ。BGMが全くかかっていない。メニューを見つめること10分……何を注文したら良いかわからず店員さんを呼んだ。とりあえず前菜盛り合わせ4種を頼んでみる。ムタッバルという焼き茄子と胡麻ペーストのディップというものがあったので、茄子好きの僕としては食べたいと思い注文。しかしこの料理は前菜4種の中に含まれていると言われた。なるほどじゃあサラダにしてみようか。タブーリサラダを頼む前に念の為「これも前菜に入ってますか?」と聞くと「入ってない」と笑ってくれた。ツボがわからない。あとはメイン。地中海と言えばシーフード。シーフードパラダイスなるものを発見。

シーフードパラダイスを頼もうとすると「パレスチナ料理は初めて?」と聞かれた。「初めてです」というとマンサフという伝統料理を薦められる。「シーフードパラダイスはどうですか?」と聞くと「んーマンサフ」の一点張りだった為、マンサフを注文。あとは飲み物。飲み物を聞くとメニューに書いてなかった「ザクロ」と言われたのでそれにしてみる。パレスチナはザクロが有名なのか? とりあえず料理が来るのを待っていると後ろから包丁の音がしてきた。めちゃくちゃ家庭的だ。というかあの店員さんが作ってくれている。オーダーもとって料理もつくってくれるのか。大車輪の活躍。すぐにザクロジュース、前菜4種とタブーリサラダが出て来た。

あんまりザクロを食べたことがない為、こんな味だったかと思い出しながら飲んでいたが程よい酸味で甘くて美味しい。次はサラダ。パセリ、玉ねぎ、トマトのみじん切りが大量に入っている。これはなかなか他にはないかもしれない。口に入れた瞬間からパセリの香りがすごく、ほんのりレモンの酸味。メイン料理と合いそうだ。前菜4種を食べてみる。胡麻、枝豆、茄子、ヨーグルトのペーストにオリーブオイルをかけたものをピタにつけて食べるみたいだ。そうか地中海と言えばオリーブオイル。なかなかありそうでないような料理。これを前菜4種と呼ぶのか疑問だったが、食べてみるとめちゃくちゃ美味しかった。ヨーグルトのペーストが美味い。

さあいよいよメイン。どんなものが来るだろうか。すると、やっと僕以外のお客さんがやって来た。女性2人組だ。店員さんがオーダーを取りに行く。「パレスチナ料理は初めてですか?」という問いに「私アラビア語喋れるよー」という女性。その後パレスチナに行ったことがあるという女性の思い出話にしばし花を咲かせる。「このメニュー懐かしい! あ、あのメニューなんだっけ?」。止まらない……おわかりだろうか? この会話が続く以上僕のメイン料理は出て来ないのだ。10分後ようやくメニューが決まり包丁の音が再開した。満を辞して出て来たメイン料理がこれ。マンサフ。

ライスの上にラム肉が乗っているのだが、これが本当に美味い。煮込んでいるので肉がホロホロ。上に松の実とフライドオニオンがかかっていて黄色いヨーグルトソースをかけて頂く。酸味と香ばしさがプラスされ、よりラムが美味しくなる。後半、米とソースだけでいいと思えるくらいに、また食べたくなる味だ。パレスチナ魅力的だ。次はシーフードパラダイスを是が非でも食べたい。

ご馳走様でした。

さあ次がラスト。

ラストはどの国へ行こうか。

プロフィール

相田周二

あいだ・しゅうじ|1983年、東京都生まれ。2005年、成城学園で中高と同級生だった小宮浩信とお笑いコンビ三四郎を結成。『有吉の壁』(日本テレビ)や『三四郎のDearボス』(広島テレビ)、ラジオ『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)にレギュラー出演中。著書に『サマ』(晋遊舎)。自身のYouTubeチャンネルではしゅーじまんとして活動する。Twitter:@SANSHIRO_AIDA
SHARE:

ピックアップ