カルチャー

POPEYE Webの説明書を作ろう。豆本で。

POPEYE Webの楽しみ方をまとめた豆本「Tiny Book」を作りました。#1

2025年11月13日

このたび、POPEYE Web初となる紙ものが完成! その名も「Tiny Book」。POPEYE Webの遊び方を紹介する、手のひらサイズの小さなパンフレットだ。

みなさんが今見ているPOPEYE Webは記事をアップしているだけでなく、イベントを開催したり、ポッドキャストや動画を作ったり、読者参加型の企画を運営したり……と記事以外にも色々な企画や仕掛けがあるけれど、意外と世の中に伝わっていないのでは。ローンチ3年が過ぎたあたりでそう気がつき始め、POPEYE Webの楽しみ方をどうにか伝えたいと計画を始めたのが今年の8月頃のこと。

雑誌と違って、パッと見で何をやっているか全貌がわからないのがウェブサイトの弱点。ならば、その魅力をギュッとまとめて、あえて「本」を作るのはどうだろう。なんて話しているうちに思いついたのが、家具や家電を買った時についてくる取り扱い説明書みたいな、小さいサイズのリーフレット。すなわち豆本だ。そんなアイデアでひとしきり盛り上がったものの、よくよく調べてみると、その寸法の本を作るのは結構大変。
なにせ、紙が小さくなればなるほど、文字や画像が潰れやすく印刷が難しいし、製本や裁断も手間がかかる。果たしてどうすれば良いのだろうか…とスタートからつまづきかけたその時、とある印刷所と出会った。

「その話、もしよかったら一度聞かせてもらえますか」
悩めるPOPEYE Webチームに希望の光を差してくれたのが、創業95年の歴史をもつ印刷会社「大洋印刷」さん。

「たとえば豆本なら、こんなミニ絵本なんかもできますよ」と、大洋印刷グループの営業会社「BANDE」の社長・岡田朋哉さんが話す。

電車の広告や家に届くDM、駅のポスターなど街の中で何気なく見かける紙ものはもちろん、写真集やファッションカタログ、パッケージ、さらには花火玉(!)などの立体物まで、創業以来あらゆる媒体の印刷を手掛けてきた大洋印刷。その強みは何よりも「丁寧な品質管理」だそう。一般的な印刷会社は工程ごとに他社と分業する場合も多いが、彼らはプリンティング・ディレクターによる厳しい品質管理のもとレタッチから製版、印刷まで全工程で一貫して行う。そのため、名だたるクリエイターやブランドからの信頼も厚く、先日もBEAMSとコラボしてプロダクトを制作したり、今は展示を一緒に開催したりしているという。

「よりよいものができるよう、一緒に方法を考えていきましょう」と話す社長の言葉に、だんだんと不安な気持ちも晴れ、「豆本、作れそう!」という確信に変わる。そうして、大洋印刷さんの強力なバックアップのもと、POPEYE Webのミニガイドブック、名付けて「Tiny Book」制作プロジェクトはスタートした。