今週は力士の中でも幕内力士だけに許された装い“染め抜き”についてお話します。

染め抜きは5月場所、7月場所、9月場所の場所入りと8月、10月の巡業のときの飛行機、新幹線、電車移動の際に着用します。

関取の中でも幕内力士だけしか着ることを許されない物なだけに、初めて憧れの染め抜きを着て場所入りした時のことは鮮明に覚えています。
それぞれ強いこだわりも持っており、「出身地の風景」「縁起の良い物」「強い動物」等々さまざまです。
染め抜きを観察するだけでもとても楽しいと思います。

自分は3着持っており。幕内力士だった父の物を2着と応援していただいている「株式会社　無敵時間」より贈っていただいたものです。無敵時間に関しては自分のラッキーカラーの緑と金を入れた染め抜きをリクエストし、贈っていただきました。

染め抜きは自身で仕立てる場合と、後援会やスポンサーから贈っていただく場合と色々です。

お相撲さんの染め抜きや、浴衣、化粧まわしなどを見ると色々な団体やスポンサー企業さんの名前やロゴマークを見ることができます。
自分は「無敵時間」というインパクトの強い言葉と「漢字四文字」という大相撲との親和性の高い企業名がすごく気に入っています。
元々無敵時間はアパレルブランドで、eスポーツプレイヤー等を支援していた企業なのですが、地元の友人がネットサーフィンをしていたところ、瞬発力を要求されるeスポーツの世界で勢いのある若手でなく、経験で年齢を補いながら闘うプレイヤーを無敵時間が支援している記事を見つけ「是非、佐田の海を応援してほしい。」と、自分と無敵時間を繋げてくれました。
無敵時間さんは最初は「佐田の海の名前を騙った詐欺」だと思ったらしいです（笑）「佐田の海詐欺」…本当にいたらめちゃくちゃ渋い詐欺師ですよね。

「無敵時間」という言葉の意味は「絶対に負けないこと」ということではなく、「どんな人も好きなことに打ち込んでいる時間は無敵である」という意味で、相撲中心の生活する自分にピッタリの企業でした。

今では力士サイズのトレーニングウェアを特注で作ってくれたり、夏になると幕内力士が関係者におくる浴衣の反物を作ってくれたり、部屋全体にお揃いのウェアを差し入れしてくれたり物心両面でサポートを受けております。

これからも無敵時間の染め抜きを着て場所入りしますので、是非注目してくださいね。

“時間ニナレバ敵ハ無シ”