TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
LIFESTYLE

【#4】焼肉屋でもらう飴。

2021.07.01(Thu)

焼肉店で焼肉を食べて会計を済ませると店員がガムをくれる時と飴をくれる時がある。ガムはたいてい1種類であるからそのままの流れで1枚貰えばそれで良い。一方飴はカゴに何種類も入っている時があって、そこから好きな飴を選ぶことになる。

飴は焼肉店だけではなく居酒屋でもたまにあり、この時どの飴にしようかとじっくりと選んでしまうと「この人、真剣に飴を選んでいるな」と店員に思われてしまいそうで、それはなんだか恥ずかしいのでいつも「飴なんて舐められればそれでよいからどれでもいい」みたいな態度で素早く取る。

と言いつつも私の好きな飴トップ5に入る『いちごみるく』は見た目で判別しやすいので適当に取っているふりをしつつ瞬時に判別してゲットすることは可能だ。しかしそうすると「この人、一切迷うことなく素早く『いちごみるく』を取ったぞ。好きすぎるだろ」と思われてしまう可能性があり、それもなんだか恥ずかしいので瞬時にいちごみるくを避け、普段選ばないような、例えば私の飴ランキングトップ5に入っていないパイナップル味などを手にしてしまうことが多いのだ。

プロフィール

せきしろ

文筆家。1970年、北海道生まれ。4月にエッセイ集『その落し物は誰かの形見かもしれない』を発売。著書に又吉直樹と共著の自由律俳句とコラム集シリーズの第3弾『蕎麦湯が来ない』や『去年ルノアールで』などがある。

公式サイトはこちら。
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