ファッション

スケーターのクリスマス。Vol.1

L.L.Bean's Fleece Jacket

2024年12月21日

photo:Kai Naito
styling: Yutaka Aoki
grooming: Fumiya Ushiku
edit: Shun Koda

左/プルオーバーのフリースジャケット¥15,400(エル・エル・ビーン/L.L.Beanカスタマーサービスセンター☎️0422-79-9131) スウェットパーカ¥36,300、バギーデニム¥55,000(ともにバウルズ/info@vowels.com) その他は私物
右/プルオーバーのフリースジャケット¥15,400(エル・エル・ビーン/L.L.Beanカスタマーサービスセンター☎️0422-79-9131) スウェットパーカ¥17,600(ハウス オブ ブランクス)、モロッコのニットキャップ¥5,940(ともにプロップス ストア☎︎03・3796・0960) ストレートデニム¥46,200(バウルズ/info@vowels.com) その他は私物

 好きな映画を繰り返し観るうちに、新鮮さはおろか感動も薄れて来るのに、クリスマスは何度経験しても飽きが来ない。いや、むしろ子どもの頃より、さらに好きになっているかもしれない。いくつになってもこのワクワク感だけは持っていけないように思える。だけど、ただチキンとケーキでクリスマス気分を感じるってだけだと、あまりに味気ない。普段だったらスルーしていたビビッドな服も着たいし、クリスマスツリーだってこしらえたい。そうと決まったら、じっとしてられない。「ソルソファーム」でツリーを手に入れよう。

プルオーバーのフリースジャケット 各¥15,400(エル・エル・ビーン/L.L.Beanカスタマーサービスセンター☎️0422-79-9131)

 風は冷たいけれど、少し動いただけで汗をかいてしまうほど暑がりな僕らだから今の時期はフリースジャケットぐらいがちょうどいい。そんな中、見つけたのが 〈エル・エル・ビーン〉のハーフスナップのフリースジャケット。90年代の名作を復刻したモデルで、高い襟などクラシックな面構えは当時のまま。Vゾーンが深く、ゆったりとしたサイジングだから中にフーディを着たって、もたつくことがない。300ウェイトのベロアフリースもソフトで動きやすいし、バイカラーの配色が秀逸。胸元のブロック体のロゴもヴィンテージの筆記体とまた違った魅力に溢れている。

左/ストレートデニム¥46,200(バウルズ/info@vowels.com)右/バギーデニム¥55,000(バウルズ/info@vowels.com)

 ワークブランドのタフなデニムパンツもいいけれど、今は〈バウルズ〉が気になる。東京とニューヨークの2拠点で活動をしているデザイナーの八木佑樹さんのブランドだ。

〈リーバイス〉の66初期モデルを丹念に研究して作られたこの一本は、数種類のムラ糸を使うことでオリジナルと遜色のないシャープな縦ムラを再現している。それに加えて、程よくテーパードしたシルエットも綺麗で、足運びも軽やか。色落ちしにくい染料を使っているから経年変化はないけど、シャトル織機で織られているため極上の風合いになっている。ただ一つ、問題点をあげるとしたら、リジッドとアイスブルーどちらも甲乙付け難いってこと。ん〜、困ったもんだ。

 クリスマスツリーを手に入れたら、次はオーナメントを探さなくちゃ。お坊さんが走るほど忙しいから、この時期のことを“師走”って呼ぶって聞いたことがあるけど、その理由が少しだけわかったような気がした。お坊さんもクリスマスが好きだったのかな?ま、そんなわけないか。