TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】パンチラ始球式

執筆:大久保佳代子

2024年12月22日

 街はクリスマスのイルミネーションでキラキラモード。テレビの情報番組を見ていると、あちらこちらでイルミネーションの点灯式なるイベントが。女優さんやモデルさんが登場し、イルミネーションを点けるための嘘ボタンをプッシュ、その後のインタビューでは、お決まりの「クリスマスのご予定は?」と質問され「仕事ですぅ~」と箸にも棒にも掛からぬ答えを。私だったら、もっと面白く答えられるのになぁ。何を隠そう、芸能界に入ったら、ぜひともやりたい仕事のベスト3が「プロ野球の始球式」「一日警察署長」「イルミネーションの点灯式」。嬉しいことに、既に始球式と警察署長は経験済み。

 始球式は、数年前に出身が愛知県なのもあり中日ドラゴンズ戦で。始球式って、非常に難しい。数々のお笑い芸人やタレントさんが挑んでいるけれど、あまり盛り上がっているのを見たことがない。基本、声が届かないからトークは使えない。あと試合前なので、持ち時間もコンパクト。かなり縛りがある中でのパフォーマンス。鉄板で盛り上がるのは、まずまずの速球をノーバンでストライクゾーンへ投げること。しかしながら53歳・手首きしみがちなおばさんには到底無理。そうなると、それ以外のやり方で盛り上げるしかないのだが…。一生懸命考えた結果、正解に辿りつきました。ミニスカートを着用し、投げる際に振りかぶって足を思いっきり上げてパンチラ(もちろん見せパン♡)。そこをドラゴンズの公式マスコットであるドアラに止めてもらうというプチコントを。結果、大盛り上がり。ドアラが機転を利かし、持っていた応援用ののぼり旗でパンチラを隠すという見事なアドリブのおかげもあって。ドアラ、笑いができるコアラです。もし点灯式の仕事がきたら、ドアラを同伴しようと思います。

プロフィール

大久保佳代子

おおくぼ・かよこ|1971年生まれ、愛知県出身。大学時代に幼なじみの光浦靖子とお笑いコンビ「オアシズ」結成。「ノンストップ!」(CX系列)、「ゴゴスマ」(TBS系列)レギュラーなど、多数のバラエティを中心に活躍中。