バンド

香港発・Science Noodlesが誘う、メロウなローファイポップの世界。

2024年10月9日

 始まりは、香港のインディーポップ・バンド、Science Noodlesから日本のVIDEOTAPEMUSICに届いたメール経由のラブコール。やがてその両思いは、お互いのオリジナルを2曲ずつカバーしあうスプリットEP『東京と香港の夜』として結実した。その妄想上の出会いをリアルにしようと企画された、Science Noodles初来日。

左からHaang Choi(Drums)、Yuet Siu(Vocal, Guitar)、Hung Ching (Vocal)、Long Shum (Bass)、Kan Kit Man(Keyboard)、Martin Mok(Guitar)

 脳内でエキゾな香港を妄想したVIDEOTAPEMUSICに対して、Science Noodlesが演奏するギター・ポップは彼らが体感するリアルな香港の青春。ティンダーで勧誘した(!)という台湾人のシンガーHung Chingを中心にした演奏は、技術的にずば抜けているというわけではないけど、かつてイギリスや日本のギター・ポップ・バンドが持っていたあの輝きや切なさを無意識に受け継いでいる。彼らがカバーするVIDEOTAPEMUSIC「Summer We Know」は、この夏の猛暑を少しやわらげる絶妙な挿入歌になった。

バンド名を中国語ロゴにすると「科学麺」。Tシャツやキャップなどデザイン性の高いグッズも魅力的。音楽だけでなくカルチャー発信力の高さも現代アジアのバンドらしさ。

プロフィール

香港発・Science Noodlesが誘う、メロウなローファイポップの世界。

Science Noodles

2018年に香港で結成。シンガーのHung Chingのみ台湾在住。シンプルだがメロディアスなギター・ポップが印象的。影響を受けたインディー・ポップは、マック・デマルコや日本のYogee New Waves、Suchmosだという。

Instagram
https://www.instagram.com/sciencenoodles/

LISTEN now!

香港発・Science Noodlesが誘う、メロウなローファイポップの世界。

東京と香港の夜(2024)

Science NoodlesとVIDEOTAPEMUSICのカバーEP。もともとエキゾチックな架空音楽として成立していたVIDEOTAPEMUSICの2曲を、等身大のギター・ポップに置き換えたセンスは秀逸。限定カセットも発売中。