フード

東京おにぎりパトロール。Vol.6

2024年2月13日

東京おにぎりパトロール。


photo: Yuki Sonoyama
text: Nozomi Hasegawa

御嶽山/芳英商店

芳英商店のおにぎり
左から、しゃけ¥260、からマヨ¥270、本枯節¥300。

削りたての鰹節が食欲をさらにかき立てる。

「できたてを提供したい」という想いで、注文を受けてから熱々ご飯を握り始めるスタイルの『芳英商店』。社長の実家の鰹節店「藤田鰹節商店」から仕入れた鹿児島県枕崎産の本枯節をその場で削っているので、フワフワで香り高い鰹節がお米とぴったり密着。噛むほどに味わいが広がる。「しゃけ」は焼きたての身がたっぷりと入っていて、ひとつで大満足の朝ごはんに。わんぱく胃袋の方は、唐揚げとマヨネーズの最強タッグ「からマヨ」も一緒にどうぞ。

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芳英商店

芳英商店

海苔は昔ながらの製法で作られた有明産のものを使用。基本は握りたてを提供しているが、電話での事前予約もできる。

◯東京都大田区東嶺町41-1 ☎︎03・3756・2308 6:30〜売り切れ次第終了 日休

祖師ヶ谷大蔵/青竹

青竹のおにぎり
左から、筍と菜の花の桜エビ ¥480、 すごい鮭¥480、銀だらみそ ¥480。

魚市場から届いた贅沢な鮭を味のりで。

 一粒一粒に意志を感じるほどふっくら&もっちりとしたお米を優しく包んでいるのはなんと味のり。(関西ではおにぎりに味のりを巻くのが一般的なんだとか!)具材に使用する魚は、魚屋さんが市場から仕入れた新鮮なものを使用。しゃけの美味しいところだけが食べられる「すごい鮭」や、脂の乗った銀だらをしっかり味噌に漬け込んで焼き上げた「銀だらみそ」など、豪華メニューについ惹かれてしまう。桜エビの風味と菜の花の苦味がよい塩梅で重なり合う「筍と菜の花の桜エビ」は3月ごろまでの期間限定メニュー。食べ忘れないように!

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青竹

青竹

滋賀県の近江産「コシヒカリ」を使用。煮炊きを中心にメニューを考案しているので、どの具材のおにぎりも胃に優しいのがありがたい。電話に出れないことがほとんどなので問い合わせの際はHPへ。

◯東京都世田谷区祖師谷1-9-9 ☎︎050・3632・2681 7:00〜20:00※売り切れ次第終了 不定休

西荻窪/粒

粒のおにぎり
左から、ツナマヨ ¥230、とりしぐれ¥200、雑穀¥200、豚ほぐし肉と彩り野菜のカレー¥300

豊洲のマグロで作ったハンドメイドツナマヨ。

 店主の山内さち子さんイチオシの「ツナマヨ」は、豊洲で仕入れたマグロを使った自家製ツナを使用。「缶詰のツナは油も多いし、魚の味がしっかりしたものを作りたかったんです」。阿佐ヶ谷の姉妹店『沖縄そば 青』で出汁として使用した丸鶏をほぐし、店舗で味付けをした「とりしぐれ」は、甘辛い味わいがクセになって一瞬で完食。おにぎりではないけど、スパイシーな「豚ほぐし肉と彩り野菜のカレー」もイチオシなので相性抜群の「雑穀」と一緒にテイクアウトしよう。

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粒

海苔が小さめなのは、お米の味わいをしっかり感じてほしいという思いから。塩むすびには甘くてもっちりとした熊本県産の「森のくまさん」を、それ以外では、さっぱりとしてどんな具材にも合う富山県砺波市の「コシヒカリ」を使用。

◯東京都杉並区西荻南3-7-3 ☎︎03・5344・9992 7:00〜19:00、土・日10:00〜17:00 不定休