ファッション

〈ロンジン〉と飛行機乗りの話。

〈LONGINES〉LINDBERGH HOUR ANGLE

2023年12月4日

〈ロンジン〉時計

 25歳のチャールズ・リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行の偉業を成し遂げた後、着手したのが時計作りだった。天文航法の信奉者だった彼は、そのギミックを古代の羅針盤のように大きなケースに閉じ込めた時計をスケッチし、〈ロンジン〉に開発を依頼。時角(天体の位置)を時針&分針とベゼルの目盛りで把握できる革命的な仕組みで、GPSが存在しない時代の飛行機乗りにとって手放せない相棒になった。そんな博物館級モデルが復刻されて、今の時代も手に入ること自体がドラマチック。ロゴに翼が生えているのは伊達じゃない。


SMALLER TALK
ロンジンとロゴ。

〈ロンジン〉時計

 王冠、Ω、星……。時計メーカーのロゴは、車メーカーと同じく多種多様だが、別格なのが〈ロンジン〉。翼が生えた砂時計のデザインは、「世界知的所有権機関(WIPO)」に商標登録されたロゴで、現在も使用される中でもっとも古い(1889年に登録)。つまり、裏を返せば、偽造品から自社製品を守る意識を持つのがどこよりも早かったという証し。


BRAND STORY

〈ロンジン〉ロゴ

1832年、スイスで創業。1867年に名前の由来となる「レ・ロンジン」地区に工場を設立すると、スイス時計業界の中でもいち早くマニュファクチュール(自社生産一貫体制)を確立。近代スポーツや航空界の躍進に寄与した高精度なタイムピースを数々発明。

インフォメーション

〈LONGINES〉LINDBERGH HOUR ANGLE

中央の文字盤が時刻と経度を同時に示す、1931年に発売された革命的パイロットウォッチの復刻版。47.5㎜のビッグサイズのケースに玉葱リュウズもヒストリカルな印象だ。¥830,500(ロンジン/スウォッチグループ ジャパン☎03·6254·7350)