カルチャー

PARAKEET CINEMA CLASS Vol.7/『ゴーストワールド』(監督:テリー・ツワイゴフ)

「二人の間に映る”三人目”は何を表しているのか?」

2023年11月27日

jingle: Kensuke Ide
cover design: Katsuyoshi Mawatari
text: Ryoma Uchida
edit: Keisuke Kagiwada

”真の映画批評に触れられるこの世でただ1つ”のポッドキャスト番組
「PARAKEET CINEMA CLASS」。

 今月も映画批評家の廣瀬純さんとライターの鍵和田啓介さんが、公開中の映画をネタバレ上等で語り明かしています! 今回は初の試みとして、現在リバイバル上映中の過去作をピックアップ。テリー・ツワイゴフ監督による2001年公開の『ゴーストワールド』です! まずは予告編をチェック。

 監督はロバート・クラムを描いた『クラム』(1994)など、ドキュメンタリーに定評のあるテリー・ツワイゴフ。アメリカで「ティーンエイジャー のバイブル」として高い人気を誇ったダニエル・クロウズ の同名グラフィック・ノベルを原作とした本作は、2001年の公開当時、“低体温系” 青春映画 として大ヒットを記録。「時代を先取りしていた」と再評価がすすむなか、11月23日(木・祝)より、22年ぶりの全国ロードショー。

 ポッドキャストでは、「ステレオタイプに満ち溢れた世界で、どのようにリアルを見つけることができるのか」そんな主人公の悩みと「色」に着目し、ミケランジェロ・アントニオーニ監督『赤い砂漠』、エリック・ロメール監督『緑の光線』と比較。そしてこの作品のポイントとなる「二人の間に一人が入ってくる構図」について解説。それでは、縦横無尽に広がる話しを聴き逃さぬように!

※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未見の方はくれぐれもご用心を!

Host:
廣瀬純/1971年、東京都生まれ。哲学・映画批評。龍谷大学教員。映画関係の著書に『シネマの大義』『シネキャピタル』など。   

鍵和田啓介/1988年、東京都生まれ。ライター、編集者。著書に『みんなの映画100選』など。