トリップ
【#1】ON THE ROADERS 〜LA to Joshua Tree〜
執筆: 〈Bong Sadhu〉Taikou Kaneda
2023年10月17日
photo: Yota Ito (ACE GENERAL STORE)
text: Taikou Kaneda
edit: Eri Machida

10月発売の本誌でも取り上げて頂いたように、僕たちはLA ART BOOK FAIRへ出展するため夏の間、太平洋の反対側の地に滞在していた。そして、そのフェアが終了した後、1週間ほどロードトリップに出かけた。総距離3500kmの旅。同行してくれた、僕以外の3人が撮り納めた写真を添え、このスペクタクルな旅の記録を、計4回に分けてまとめてみた。
1. LA to Joshua Tree






初めてのLA。現地に住む友人たちは僕らをかなりもてなしてくれた。車でお気に入りのコーヒーショップに連れていってくれたり、ただ海でチルアウトしたり。観光っぽい特別なことをしたわけではないが、そこに暮らす人たちの日常的な遊びに触れたおかげで、この街に迎え入れられた感覚になった。また一つ帰るべき場所が増えた気がする。そんなこんなでアートブックフェアも大盛況に終了した。サンセットと共に、余韻に浸りながら車から見るダウンタウン・LAの街並みは特別なものだった。



翌日、10日ほど過ごしたこの街を離れ、僕らは壮大な旅に向け出発した。まず最初の目的地はJoshua Tree 国立公園。昼過ぎくらいにLAを出発し、そこから2時間弱のドライブ。東に向かいながら、沈んでいく太陽を背にひたすら車を走らせた。日本では見ないような5車線レーンのフリーウェイに乗りながら、大都市を離れていく。遮る人工物がほとんどないためか、木、山肌、土地ごとに景色が変わっていく様がはっきりと認識できる。




乾き切った地面からジョシュアツリーがまばらに見え始めた。ちょうど太陽が山影に落ちる頃、僕らは宿に到着した。「Joshua Tree Inn」 とリズミカルなフォントで書かれた看板が目印のこのモーテル。数多くの行人が足を運び、大切に時間をかけて育まれた、古き良きアメリカンなスタイル。染みついた歴史が醸し出すこの空気感は、決してスタイリッシュなものではないが、一朝一夕では作れない品格のようなものを感じさせる。

その後、食事を済ませ、夜のJoshua Tree 国立公園内を散策してみることに。ある程度車を走らせてから、近くを歩いてみた。月明かりのおかげもあってか、徐々に暗さにも慣れていった。足元に目をやると、サディスティックな見た目の植物たち。暗闇で踊るジョシュアツリー。奥には巨大な岩の集積物が立ちはだかっていた。かなりでかい。その岩山を途中まで登ってから自分の体にすごくフィットする岩を見つけ、そこに腰をかけた。夜空を眺めてみた。雲の隙間から見える星たち。
こういう旅の非日常の瞬間に、昔のことだったり日本にいる友人家族のことが頭をよぎる。遠いところにいても空は繋がっている。同様に今自分は岩の上に寝そべっており、その背中は地球と繋がっている。全てのものは愛で繋がっているのだろう。そんなことを考えていたら眠りに落ちてしまった。2時間ほど経っていた。それも4人全員同じタイミングで。これも愛なのか。さすがに次の日に疲れを残したくなかったので足早に宿へ戻り、次の日また明るい時間に訪れてみることに。







日中訪れると暗闇では見えなかった、原初の風景が広がっていた。巨大な一つ一つの岩たちが重なりあっている。膨大な時間をかけて自然が作り上げた曲線や丸み。昨夜大地の壮大さに呆気に取られ、こぼれ落ちた心の何かを回収することができた。暗闇の中で考えていたことが頭を巡る中、自分たちのロードに戻り、ここを後にした。次なる地を目指して。
プロフィール
金田大巧
かねだ・たいこう|2001年、湘南生まれ。ペインター、アーティスト。個人での展示や制作活動の傍ら、友人の百野幹人とパブリッシャー〈Bong Sadhu〉を運営、国内外のアートブックフェアにも参加。根っからのアーセナルサポーター。
Instagram
https://www.instagram.com/taikoukaneda/
https://www.instagram.com/bongsadhu/
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