カルチャー
8月はこんな映画を観ようかな。
夏休みの思い出づくりにうってつけな4作。
2023年8月1日
text: Keisuke Kagiwada
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』
タラ・ウッド(監)

レンタルビデオ屋の店員だった常軌を逸した映画オタクのタランティーノは、いかにして現代ハリウッドを代表する映画監督になったのか。そして、彼の映画のどこがそんなにすごいのか。出演者やスタッフへのインタビューを通じて、それに肉薄するドキュメンタリーがこちら。『ジャンゴ 繋がれざる者』に出演したジェイミー・フォックスの話が面白い。とりわけ同作を観ないと公言したスパイク・リーに敬意を評しつつ漏らした皮肉には、黒人映画の現在を考える上で重要な示唆があるんではないかと。8月11日より公開。
『ソウルに帰る』
デイヴィー・チョウ(監)

生後間もなく韓国からフランスへと養子に出された女性フレディが、初めて自ら韓国を訪れ、生みの親と交流したりする中で、自らのアイデンティティを探求する物語がスピーディに活写される。だから、舞台は韓国なんだけど、登場人物たちは韓国語をメインに喋り、ときにフランス語と英語も飛び交う。監督はカンボジア系フランス人で、主な制作会社はフランスが拠点の模様(しかし、アカデミー賞ではカンボジア代表)。「どこ国の映画と呼べばいいの?」という疑問がよぎるが、それはそのままフレディが突きつけられる「私ってどこ国の人?」という問いとシンクロしていて興味深い。8月11日より公開。
『ぼくの小さな恋人たち』
ジャン・ユスターシュ(監)

今年7月に発売された「ポパイ」の映画特集内で、『エターナル・サンシャイン』の監督ミシェル・ゴンドリーがフェイバリットとして挙げていた1974年の作品、『ぼくの小さな恋人たち』がナイスなタイミングで再上映! 田舎の祖母の元で育った少年が、都会に住む母と暮らすことになって戸惑う思春期映画だ。ゴンドリーは本作を好きな理由を「想像に任せるよ」と恥ずかしそうに語っていたけど、それを考えるためにも観るっきゃない。8月18日より開催される特集上映「ジャン・ユスターシュ映画祭」にて上映。
『ハート・オブ・ストーン』
トム・ハーパー(監)

ガル・ガドット(a.k.a ワンダーウーマン)が、『ミッショ:インポッシブル』のトムクル顔負けのアクションを披露するスパイアクション。世界を股にかけて平和維持に尽力する組織のエリートエージェントが、とんでもない力を持つ装置「ハート」の奪還に奮闘するって話だ。しかし、そのストーリーは「こういうアクションが撮りたいんだ!」っていうところから逆算して練られたんじゃないかと勘ぐりたくなるほど、ド派手なアクションの波状攻撃に目を奪われる。いやはや、唖然。8月11日よりNetflixにて独占配信。
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