カルチャー
さーて、6月はどんな展示に行こうかな。
雨に打たれながらも行きたい展示6選。
2023年6月8日
text: Ryoma Uchida
吉村弘 風景の音 音の風景
@神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

東京メトロ南北線の発車サイン音や、名盤『Music For Nine Post Cards』『Green』を手掛け、環境音楽という言葉を日本で広く世に知らせるきっかけとなった吉村弘。エリックサティに魅せられ、「空気に近い音楽」を目指してきた吉村の活動は実に多岐にわたる。没後20年の節目を記念する本展では、初期のコンクリートポエトリー、楽譜、写真、映像作品、サウンドオブジェ、モビール、公共空間の音響デザイン、ワークショップの紹介などなど、充実した展示ラインナップ。レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークが公開したプレイリストに選曲されていたことでも話題だった鈴木昭男とのパフォーマンスやサウンドインスタレーションの資料群も公開され、吉村の多面的な活動を垣間見ることができる。音楽好きマストゴーな展示である!
許家維+張碩尹+鄭先喻「浪のしたにも都のさぶらふぞ」
@山口情報芸術センター[YCAM]

台湾を拠点に活躍するアーティスト、許家維(シュウ・ジャウェイ)、張碩尹(チャン・ティントン)、鄭先喻(チェン・シェンユゥ)の3名による新作を発表する展覧会が開催。近年この3人は共同で、日本統治時代の台湾における砂糖産業を起点に、日台の関係や東アジアの近代化の記憶を辿るプロジェクトを行っている。歴史とリサーチが交錯する複雑な内容かもしれないが、人形浄瑠璃とCGアニメーション、音楽、パフォーマンスなど様々なアプローチによって表現される作品には引き込まれること間違いなし。さらに、7、8月には台湾のインディーバンドのコンサートや特集上映などの関連イベントも開催されるそう。こちらも要チェック!
中島りか「□より外」
@タリオンギャラリー

コレクティブ「脱衣所 – (a) place to be naked」のメンバーとして活動も行うアーティスト、中島りかによる個展「□より外」が開催中。展示タイトルは、長崎の隠れキリシタンの葬儀において、仏教のお経が死者の棺の中に入らないように唱えたオラショ(祈祷)である「垣より外」という言葉から引用されている。「垣」に代入された「□」は作家のプライベートな領域をあらわす記号でもあり、展示空間であるホワイトキューブのことも意味しているそう。”西洋由来”の現代美術、ホワイトキューブという棺のなかで、相反しながらも混じり合う信心や様式が展開され、アーティストの作家性を存分に堪能できそうだ!
末盛千枝子と舟越家の人々 ―絵本が生まれるとき―
@市原湖畔美術館

日本を代表する彫刻家・舟越保武の長女に生まれ、編集者として知られる末盛千枝子。彼女の波乱に富んだ人生と仕事の全容、彫刻家の父と弟たち、そして自らの句作を断念し、彫刻家の妻として生きた母をはじめとする舟越家の人々の作品の数々を一堂に展観する。余談だが、舟越家といえば個人的には舟越桂の彫刻作品が用いられた、作曲家・高田みどりのアルバム『You Who Are Leaving To Nirvana』のジャケット写真が思い浮かぶ。いや完全に余談だったが、要するに、誰もがどこかでみたことがあるくらい舟越家の人々は多岐にわたって仕事をしていたということだ。本展は末盛氏、舟越家の人々の作品を総覧できる貴重な機会であり、ちょっと立ち止まって、人生というものについて思案してみるのもいいかもしれない。
Bharat Sikka「The Sapper」
@POST

出版社ごとに扱う本を総入れ替えすることから、ついつい何度も足を運んでしまう恵比寿のブックショップ『POST』。現在、インド・ニューデリー出身の写真家、バハラ・シッカの日本初個展が開催中。「The Sapper」という展示タイトルは、作家の父親がインド陸軍工兵(Sapper)だったことから由来する。父親との日常生活の親密なポートレートからコラボレーションパフォーマンスや実演など、さまざまなイメージを通すことで、父という存在を、親という役割を超えて一人の人間として向き合い理解し、関係性を深めていく過程が収められている。家族という繋がりは奇跡でもあり呪縛でもある。ともすると、鑑賞する私たちも新たな気づきを得ることができるかもしれない。
顕神の夢ー幻視の表現者ー 村山槐多、関根正二から現代まで
@川崎市岡本太郎美術館

生田緑地の美しい自然。野鳥を観察しつつ訪れたいのがこの岡本太郎美術館だ。現在は会期後半となる「顕神の夢ー幻視の表現者ー村山槐多、関根正二から現代まで」が開催中。「人間を超越した『何か』」との関係性を展示の軸とし、従来の美術批評の文脈からこぼれ落ちてしまった作品たちを拾い集める本展。思えば岡本太郎は、長きに渡って忘れられていた縄文文化を美術史の中に位置付けた人でもあったっけ。広い視野で美術を眺めることで、これまで見えてこなかった新たな価値や美しさを見出す楽しさが味わえそうだ! 村山槐多と関根正二という同時代を生きた二人の夭逝の画家が揃うのも注目ポイント。
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