カルチャー

さーて、2月はどんな展示に行こうかな。

寒さ吹き飛ぶアツい展示6選。

2023年2月6日

うららか絵画祭
@The 5th Floor ほか台東区内8カ所

東京・根津の谷根千エリアを中心に全9ヶ所で開催される「うららか絵画祭」。各会場にそれぞれのアーティストやキュレーターが集い作品や展示空間を制作しているため、各々のスタイルや多様に共生する絵画表現を堪能できること間違いなし。お寺や駐車場、ギャラリーにカフェといった色んな場所で開催されているため、谷根千の新しい魅力にも出会えるはず。これは楽しみだ!

会場:The 5th Floor ほか台東区内8カ所
会期:2023年2月4日(土)~2月19日(日)
時間:10:00~18:00
休み:水曜日
料金:フリーパスチケット¥1,500- (高校生以下無料) ※一部会場無料

Aitone個展『WANDER VAGUE -彷徨える漠然-』
@CENTER/EDO

昨年、八丁堀にできた新たなアートスペース「CENTER」。本誌でもスナック×アートを追求した空間「スナックセンター」の取り組み(2月9日の18:00〜23:00にも開催するよ!)を紹介したけれど、ここでまた面白そうな展示を開催しているからご紹介。Aitoneによる個展「WANDER VAGUE -彷徨える漠然-」では、ストリートに根差した感覚を研ぎ澄ませたアブストラクトな作品が並ぶ。曖昧で抽象的。たしかに、街の景色は必ず秩序だっているとはいえない。イメージが交差する模様をぜひAitoneの目を通してみてほしい!

会場:CENTER/EDO
会期:2023年1月27日(金)〜 2月25日(土)
時間:金・土:13:00 – 19:00 / 月〜木:アポイントメントのみ。 @center_edo のDMまたはメール:center@degico.jp にて要問い合わせ。
休み:日曜日
料金:無料

三浦康太郎|銅版画展
@msb gallery

テンペラや銅版画といったヨーロッパ発祥の古くから伝わる技法を用いて作品を制作する三浦さん。テンペラといえばボッティチェリやフラ・アンジェリコ。銅版画でいえばデューラーやレンブラントといった画家の作品が有名である。油絵の具の登場によりその主流は移り変わっていったが、三浦さんの作品を見ると、これらの技法でしか味わえない作品の風味や美しさが確かにあったことを思い出させてくれる。今回の展示では版画教室の講師でもある氏による銅版画がテンペラ作品とともに並ぶ。先人たちが遺した技法の制作工程を辿って創作されることで、作品は同時代性に囚われない自由さと永遠の輝きを獲得しているのだ!

会場:msb gallery
会期:2023年2月23日(木)〜3月5日(日)
時間:12:00 〜19:00 最終日17:00まで
休み:月曜日
料金:無料

レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
@東京都美術館

「クリムトかエゴン・シーレか」。映画『アデル、ブルーは熱い色』で、おしゃれピープルたちがこんな会話を繰り広げる場面があった。シーレとクリムトは同じオーストリア出身で同時代の画家でも、どちらを選ぶかでその人の性格がちょっとわかるくらいに対照的であるということだ。映画の言葉を借りるなら、クリムトは「華やかで装飾的」なのに対してシーレは「暗くて黒い」。これだとシーレに良い印象を抱かないかもしれないが、実のところシーレはクリムト(彼の師匠)に「才能がありすぎる」と言わしめた稀代の天才画家なのであるから要チェック。18歳以下は入場無料。2月9日(木)までは大学生・専門学生も無料と、若者の財布にも優しい展示になっている。しかしまあ作品の影響力が強いから良い意味で要注意だ!

会場:東京都美術館
会期:2023年1月26日(木)〜4月9日(日)(※会期等は変更になる場合がございます)
時間:9:30〜17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休み:月曜日
会場:東京都美術館(東京・上野公園)〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
料金:一般 2,200円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,500円
※本展は、展示室内の混雑を避けるため、日時指定予約制となっております。
※詳細は公式HPにて。

恵比寿映像祭2023「テクノロジー?」
@東京都写真美術館

第15回となる今年の恵比寿映像祭のテーマは「テクノロジー?」。公式サイトのデザインが面白いのでまずはPCでそちらをみてほしい。技術の発展とともに進化してきた映像芸術であるが、そこに懐疑的な視点も含め今日の映像表現について広く学ぶことができるチャンスだ。注目のアーティストたちによる展示に加え「東京ろう映画祭ー視覚の知性2023」やジョナス・メカスのスペシャル上映といった見逃せないプログラムもあるので、どんな出展があるか早速チェック!

会場:東京都写真美術館
会期:2023年2月3日(金)~2月19日(日)
   ※コミッション・プロジェクト(3F)のみ、3月26日(日)まで開催します。
時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで、最終日は18:00まで)
休み:月曜
料金:入場無料 ※一部のプログラム(上映など)は有料/オンラインによる日時指定予約を推奨

ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 5「引き寄せられた気配」
@ トーキョーアーツアンドスペース本郷

須藤美沙 《Lunar Orbital Platform-Gateway》 2022
紙(スタードリーム-FS)50cmΦ
Photo: 加藤 健

「ACT(Artists Contemporary TOKAS)」はトーキョーアーツアンドスペースのプログラムにゆかりのある作家を中心に、注目すべき活動を行なっているアーティストを紹介する企画展。5回目となる本展では海老原靖、鮫島ゆい、須藤美沙を迎える。海老原は静止された一瞬の映像、鮫島は古代遺跡の史料、須藤は宇宙観測データを題材とし、そのどれもが、いまの我々には不可視な遠い世界へと誘う。視座も手法もバラバラなそれぞれの作品から漂う気配を感じとれ!

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
会期:2023年2月11日(土)〜 3月26日(日)
時間:11:00-19:00
休み:月曜日
料金:無料