秋田生まれ埼玉育ちの私は秋田県人会に入っております。柳葉敏郎さんに小倉智昭さん藤あや子さん等秋田を代表する錚々たるメンバーが沢山在籍している秋田県人会。芸人仲間から紹介され私もそこに入れてもらっているのですが、なんせ物心つく前に埼玉に来ちゃってるので秋田なまりも幼少期の想い出もなく、出身校や学生時代のよく行ったショッピングセンター、デートスポットなどの話にも入っていけません。そんな時は皆さんが連れてきたお子さん達と遊ぶのです。
先日もまた、第四回秋田県人会がありました。いつものように子供達と遊ぶ私。突然「ネズミごっこしよー!」と聞いたこともない遊びを提案されました。説明を聞くと、子供達がネズミで私は人間。ネズミが鳴いたら捕まえる。
おお、なんだかやったことないけど楽しそう。「チュウチュウ」よーし捕まえるぞー!張り切ってタッチすると「違うよ駄目だよ!」怒られた。どうやら人間は起きた状態からでは駄目らしい。寝ている最中にネズミが鳴いたからそれに気づいて起きて捕まえるんだよ、と。ネズミが鳴く前に間違えて起きても負けだからね。なるほど面白い、わかった。
よーしじゃあ寝てるフリしますよー「ぐうぐう、ぐうぐう」
しかしキッカケである鳴き声が聞こえてこない。ほほう、焦らしのテクだな。焦って顔あげたら負けになっちゃうもんね、我慢我慢。寝たフリでしばらく待っていると遠くで紙を破く音。子供達の笑い声。ブロックを積み上げる音。
あれ、終わってる?
いやまさか。ミスを誘うテクニックテクニック。
「ぐうぐう、ぐうぐう」何十分こうしていたでしょう。寝たフリをしていた私は先輩たちに「なに?鳥居酔って寝ちゃってるじゃんしょうがねえなー」と起こされ、私は笑いながら「違いますって子供達とネズミごっこを…ん?」パッと顔をあげるともう子供達は疲れて寝てしまっていて、会は終わろうとしておりました。
ほぼ顔を上げることなく終わった第四回秋田県人会。第五回も絶対参加します!ネズミごっこ自主練しとこう。そしてまた子供達と遊ぼう、いや、遊んでもらお。
