1995年/フランス・ドイツ・ハンガリー/エミール・クストリッツァ(監)
『MADE IN YAMATO』宮崎大祐、山本英、冨永昌敬、竹内里紗、清原惟(監)を観る。

5人の監督が手掛けた、神奈川県大和市が舞台の短編オムニバス。同市が地元であり、かつてそこを舞台に『大和(カリフォルニア)』を作ったこともある宮崎大祐監督が企画者らしい。テーマしばりのオムニバスは、それぞれの監督がこの大和という素材を「どうさばいたか?」っていう大喜利的な魅力があるし、それを通して監督たちの個性が際立つのも面白い。個人的には清原監督による、ウィリアム・フォークナーの『八月の光』にオマージュを捧げたと思しき「三月の光」が興味深かった。5月28日より全国順次公開。
『かかん麻婆』の麻婆豆腐定食

鎌倉・梶原の行列ができる麻婆豆腐の名店『かかん麻婆』が富ヶ谷にオープンして、あの四川麻婆豆腐が都内で食べられるように。自家製麻辣醤のスパイシーなコクとチリフレークと葉ニンニクの爽やかな香ばしさを優しい油が包みこみ、ご飯が永遠に食べられる。富ヶ谷店では挽肉を大豆ミートに変更できるのも嬉しい。
インフォメーション
かかん麻婆 富ヶ谷店
夜は一品料理も提供する。◯東京都渋谷区富ヶ谷1-17-3 3A TERRACE BLD 1F ☎︎03・6823・0764 11:30〜LO14:30、17:00〜LO19:30 火休
『ショットとは何か』を読む。

当代随一の映画批評家による最新著のテーマは、題名にも示されているように「映画におけるショットとは何か?」。しかし、それを原理や理論に頼ることなく、『殺し屋ネルソン』を始めとする具体的な作品をじっと見つめることによって浮かび上がらせる。どうやら映画の魅力は、単体のショットを編集でどうつなぐかという「ショットの連鎖」にあるのかも。いやはや映画を観たくなる1冊。¥2,420/講談社
猪瀬直哉「The Utopia Chapter 6」@THE CLUB

GINZA SIX 6Fの銀座 蔦屋書店内にあるギャラリー、THE CLUBにて猪瀬直哉の個展が開催中。特筆すべきは彼の圧倒的な絵画技法と表現力だ。多岐にわたる技法で「ユートピア」が紐解かれていく様はまるで西洋絵画史のドキュメンタリー。THE CLUBはこちらの展示をもって閉廊予定。行きそびれることのないように!
会場:THE CLUB
会期:2022年4月28日(木)~6月11日(土)
休廊日:日曜、月曜
時間:12:00~19:00
入場:無料
ラシード・ジョンソン「Plateaus」@エスパス ルイ・ヴィトン東京

巨大なグリッドのなかに入り乱れる植物やシアバター、陶器、本、アマチュア無線機……etc。これらをじっくり観察すると、この作品自体が作者ラシード・ジョンソンを表していることがわかる。個人的な素材がミクストメディアとして混交し、新たな物語を紡ぐ。そんな生命力に溢れた“彼”の一端にぜひ触れてほしい。
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2022年4月27日(水)〜9月25日(日)
休館日:ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる。
時間:11:00〜19:00
入場:無料
池田亮司展@弘前れんが倉庫美術館

国際的なアーティスト/作曲家である池田亮司の大規模個展が開催中。テクノロジーを駆使し、音や光を用いて鑑賞者を引き込む作品世界が広がる。吹き抜けの大空間に現れる「data-verse 3」はそんな取り組みの集大成でもあるので要チェックだ。れんが造りの美しい建築と共鳴する展示空間は、ここでしか味わえない特別な体験となりそう。
会場:弘前れんが倉庫美術館
会期:2022年4月16日(土)〜8月28日(日)
休館日:火曜日(ただし8月2日は開館)
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
入場:一般 ¥1,300、大学生・専門学校生 ¥1,000、高校生以下無料 詳細はHPにて
篠田桃紅展 Toko Shinoda : a retrospective@東京オペラシティ アートギャラリー

篠田桃紅は墨による独自の抽象表現、空間表現を開拓した画家だ。戦後まもなく単身渡米し、海外でも高い評価を得てきた桃紅。展示では、建築とのコラボレーションなど多岐にわたる仕事の全貌を知ることができる。ジャンルに囚われない作品のおおらかさは、五感の全てを刺激してくれるはず。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:2022年4月16日(土)〜6月22日(水)
休館日:月曜日(ただし5月2日は開館)
時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
入場:一般 ¥1,200、大学・高校生 ¥800、中学生以下無料 詳細はHPにて。