『ポータブル・フォークナー』を読む。

ウィリアム・フォークナー(著) マルカム・カウリー(編) 池澤夏樹他(訳)
アメリカ文学界の伝説フォークナーが、生涯にわたって描き続けたのが、ヨクナパトーファという架空の土地を舞台にした物語だ。そんなヨクナパトーファめぐる物語を中心に、短篇7篇、長篇の一部を独立させた作品12篇を収録したのがこちら。本書のために書きおろされた『怒りと響き』の続篇的な1篇も入っているので、フォークナー入門にうってつけ。¥6,490/河出書房新社
『スペンサー ダイアナの決意』パブロ・ラライン(監)を観る。

最近、元気で明るいファッションアイコン的な遇され方をしている故·ダイアナ元皇太子妃だが、彼女のそれとは別の側面にフォーカスしたのが本作だ。舞台は1991年のクリスマス。もはやチャールズ皇太子との関係は完全に冷え切っているというのに、エリザベス女王の私邸にお呼ばれてしまったダイアナの苦悩の3日間を描く。クリステン・スチュワートがダイアナを演じているのだが、最近の彼女の出演作には外れがないなぁ。10月14日より公開。
Waku「Afterimage」@Gallery COMMON

アーティストのWakuが新作を展示した個展「Afterimage」を開催。今までは「形に一定の意味があることへの違和感」から、ネオンサインを抽象化して光のみを取り出すといった、純粋なネオンそのものを追求していたWaku。今回の展示においては、そういった抽象化の作業から一転、ネオンサインに宿る、抽象化しても消えない強固な記号性に着目して作品を制作。アンディー・ウォーホルやジェニー・ホルツァーらがブロードウェイ広告や電光掲示板といった記号に消費社会の啓示的役割を見出したように、ネオンサインもまたその造形以上のメッセージ性を孕んでいるのだ。鑑賞しながら「これってもしかして”あれ”じゃない?」って思うはずだが、ただの形にそう思うこと自体がちょっとした異常事態ってわけだ。キャッチーな作品なのに、我々の無意識レベルの、オートマチックな認知システムを炙り出されるかのようなハッとさせられる展示だ。
会場:Gallery COMMON
会期:2022年10月15日(土)~2022年11月13日(日)
時間:12:00 〜 19:00
休み:月・火曜日
料金:無料
山瀬まゆみ『The elephant in the room』@Lurf MUSEUM 2F

代官山『Lurf MUSEUM 2F』にて、アーティスト・ 山瀬まゆみの個展『The elephant in the room』が開催中!本展に合わせて制作されたグッズも店頭&オンラインにて販売中なので公式サイトを覗いてみよう。初作品集もチェック!
会期:9月16日(金)~ 10月30日(日)
住所:東京都渋谷区猿楽町 28-13 Roob1 入場無料
※ 展示作品は一部販売いたします
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Goozen meet me シリーズ#5 岡元俊雄 (やまなみ工房) x 濱崎仁精 展 「土を着る」@Goozen

横浜・弘明寺にあるギャラリー、Goozenにて展示開催中。滋賀県甲賀市にある障害者福祉施設「やまなみ工房」に所属するアーティスト・岡元俊雄と広島県尾道に在住のアーティスト・濱崎仁精の作品を展示。それぞれの作品に広がる力強さをぜひ体験あれ!
会場:Goozen
会期:10月5日(水)~ 10月27日(木)
時間:13 : 00~19:30( 最終日18 : 30まで )
休:月、火、金曜