カルチャー
2月はこんな映画を観ようかな。
肌寒い日々を忘れたいときに観たい6作。
2022年2月1日
text: Keisuke Kagiwada
『ウエスト・サイド・ストーリー』スティーブン・スピルバーグ(監)

あまたの移民が暮らすNYのウエスト・サイドを舞台に、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス”のリーダーを兄に持つマリアと、対立する対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ”の元リーダーのトニーが禁断の恋に落ちる名作ミュージカルを、なんとスピルバーグが映画化。あらゆるジャンルの作品を手がけてきたスピルバーグだから、「もう撮ってないものなんてないんじゃないか」と思っていたが、まだミュージカルが残されていたか! 実は『フック』をミュージカルとして撮るつもりだったが、最後の最後で怖気づいて止めたという過去がある彼にとって、念願の企画と言える。お手並み拝見! 2月11日より公開。
『ライフ・ウィズ・ミュージック』Sia(監)

BTSへの楽曲提供も記憶に新しい覆面シンガーのSiaが、映画監督に初挑戦。アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受けているズーが、ひょんなことから自閉症の妹ミュージックと暮らし始めるという話で、かつてアルコールやドラッグへの依存症に苦しんだSia自身の経験がベースになっているそう。随所に挿入される、カラフルで音楽にあふれるミュージックの脳内映像がいかにもSiaらしくて楽しい。ちなみに、ミュージックは、彼女の代表曲「シャンデリア」のMVで圧倒的なダンスパフォーマンスを披露したマディ・ジーグラーが演じているぞ。2月25日より公開。
『ギャング・オブ・アメリカ』エイタン・ロックアウェイ(監)

マイヤー・ランスキーを知っているだろうか。殺し屋集団「マーダー・インク」を率い、禁酒法時代から半世紀にわたりアメリカの暗黒街に君臨してきた、実在のギャングスタだ。本作は作家のストーンによるランスキーへのインタビューをとおして(「俺が生きているうちは誰にも読ませるな」という条件つき)、その血塗られた生涯が明かされるという構造なのだが、ハーヴェイ・カイテル演じる年老いたランスキーが、もう姿から声まで激渋でヤバい。監督の父はランスキーにインタビューした経験があり、ストーンは彼がモデルになっているという。こんな人にインタビューするなんてどんだけ怖いもの知らずなんだ……。2月4日より公開。
『ブルー・バイユー』ジャスティン・チョン(監)

ざらついた質感の映像が美しい作品だ。しかし、描かれる物語は過酷極まりない。主人公は韓国で生まれ、3歳のときに養子としてアメリカに連れてこられたアントニオだ。大人になり、妻と娘とささやかに暮らしていた彼だったが、警察とちょっとしたトラブルを起こして逮捕され、衝撃の真実を知る。なんと30年以上も前の養父母の手続きに不備があったというのだ。結果、国外追放を命じられた彼は、裁判を起こし異議申し立てを試みようとするが……。アメリカにおける移民をテーマにした作品は数多くあるが(『ウエスト・サイド・ストーリー』もそう)、こういう切り口もあるのかと唸らされた。2月11日より公開。
『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』デヴィッド・ブルー・ガルシア(監)

お察しのとおり、『悪魔のいけにえ』の続編である。新しいビジネスをすべくテキサス州の人里離れた町ハーロウを訪れた4人の若者が、連続殺人鬼レザーフェイスの棲家に土足で踏み込んでしまったから、さぁ大変。血の惨劇が繰り広げられる。近隣住民の中には、1作目の生存者であり、復讐の鬼と化したサリー・ハーデスティの姿もあったりするので、2018年版『ハロウィン』的なバイブスも感じされる作品だ。2月18日よりNetflixで独占配信。
『ビッグバグ』ジャン=ピエール・ジュネ(監)

『アメリ』でおなじみジャン=ピエール・ジュネの監督最新作は、2045年が舞台のSF。とある住宅街で、4体の家庭用ロボットが、主人を人質にとって立てこもる。とき同じくして地球ののっとりを企てるのは、最新世代のアンドロイド、ヨニクスだ。しかし、そんな一大事にもかかわらず、人間たちはどうでもいい些事に気を取られてばかりで、家庭用ロボットたちは困惑させられっぱなし。ジュネらしいユーモアとペーソスにあふれる1作だ。2月11日よりNetflixで独占配信。
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