トリップ
【#2】プーアル茶を巡る旅。
2021年11月20日
text: Mika Yasuna
edit: Shoko Yoshida

霧が巻く広大な森が見渡せる山の上。集落が見え始めた頃から運転手のお茶屋さんが言いました。
「あの大きな木はお茶の木です。100年程は経っています。こちらは200年以上です。」
見上げる程の高さと大きく自由に茂った枝ぶりは、日本のお茶の木とは全く違うワイルドなものでした。お茶の効能を知った少数民族の人々が代々植え、見守り、大事に育てたお茶の木があちらこちらに生えていました。

澄んだしーーんとする空気の中、きれいな牛が自由にお茶の森を散歩している。豚の親子が走り回り鶏が虫をついばんでいる。ぼんやりと、もやがかかりここは天国。。。。。?と言いたくなる景色がそこにはありました。


ここはお茶屋さんが数年に渡り寝袋を持ってバイクで通い、親交を深めた思い出深い場所です。当時言葉は通じず、相手にもされず、生肉を食べる彼らの姿に大変驚いたそうです。その後、家も製茶所も一緒に作り今ではすっかり家族同様の繋がりになったそうです。
少数民族の茶農家の方が遅い昼食を用意して待っていてくれました。薄暗い木造の2階に上がると竹で編んだ丸いテーブルの上には昼食のセッテングがされていて、調理の真っ最中。調理場は囲炉裏でした。興味津々!! 張り付くようにじっと見ている私に照れた様子で、はにかみながら料理してくれました。


8月が旬の真っ白な竹の子の炒め物、うりの炒め煮、豚肉の炒め物など5品程。薄めで素材の味わいを生かした味付けはどれもとっても美味しく、いくらでも食べられます。摘んできたばかりの生の野草もどっさり置いてあります。泣きそうになる程かわいい食卓です。

テーブルに座ったお茶屋さんが言いました。この品数の料理はここではお正月位しか食べません。精一杯のおもてなしですと。どっさりとテーブルに置いてある生の野草は食事の途中で食べると胃にいいそうです。清涼感のあるいい香りの長い草をかじりながら、なんという旅になったんだ、、最高じゃないか、、、と思わずにはいられませんでした。

続く。
プロフィール
安那美香
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