CULTURE

10月はこんな映画を観ようかな。

秋の始まりを祝福しつつ観たい7作。

2021.10.01(Fri)

『ビルド・ア・ガール』コーキー・ギェドロイツ(監)

(C)Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019

“ジョナ・ヒルの実妹”ことビーニー・フェルドスタインの出演作にはマジでハズレがない。なんせ『レディ・バード』や『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』、そしてなにより傑作『ネイバーズ2』に出ているんだから。その印象は本作をもって決定打となったと言える。90年代前半のUKロックシーンを舞台に、高校生の若さで頭角を表した実在する辛口音楽ライターの成長を描く本作は、フェミニスト版『あの頃、ペニー・レインと』とでもいうべきグッド・ヴァイブレーションな青春映画であり、これを嫌いな人とは友達になれる気がしない! 10月22日より公開。

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『キャッシュトラック』ガイ・リッチー(監)

(C)2021 MIRAMAX DISTRIBUTION SERVICES, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

ジェイソン・ステイサム演じる謎の最強男が、LAにある現金輸送車専門の警備会社に就職するところから本作は動き出す。実は彼……といった類のクライム・アクション映画だ。これで、「あー、またいつもステイサム映画かぁ」と考えるのは早合点。ステイサムのアクション(=肉体)と、ガイ・リッチー監督の語り口の妙(=頭脳)が、いい具合に核融合し、そんじょそこらの作品とはワケが違う1作に仕上がっているのだ。そうそう、『スペンサー・コンフィデンシャル』に引き続き、雑魚キャラ役でポスト・マローンが出ているのも注目。10月8日より公開。

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『メインストリーム』ジア・コッポラ(監)

(C)2020 Eat Art, LLC All rights reserved.

あのエバーグリーンな青春作『パロアルト・ストーリー』から早7年、ジア・コッポラ監督がようやく帰ってきた! 前作の田舎町とは打って変わって、ハリウッドが舞台の本作が描くのは、アーティスト志望のフランキー(演じるのは、キュートすぎるマヤ・ホーク!)が、ひょんなことから知り合った謎の男リンク(演じるのは、クレイジーすぎるアンドリュー・ガーフィールド!)と、ユーチューバーとしてなりがっていく姿。それを通して、現代社会のさまざまな問題点が浮かび上がってくる。SNS疲れしている人は必見。10月8日より公開。

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『アミューズメント・パーク』ジョージ・A・ロメロ(監)

©2020 George A. Romero Foundation, All Rights Reserved.

現代ゾンビ映画の始祖として知られる故ジョージ・A・ロメロ監督には、幻の未公開作があった。もともと年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロに依頼した企画だったが、完成品はとある遊園地を訪れた老人がひたすらひどい目に合うという内容だったため封印されたという、イワクつきの作品だ。たしかに、老人を襲う悪夢のような出来事の波状攻撃はホラー以上にホラーで、教会がキレたのもわかる。なんだけど、そこに社会風刺があったり、やっぱり暴走族が登場したり、ロメロ好きとしては絶対にニヤニヤしてしまうに違いない。10月15日より公開。

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『Our Friend/アワー・フレンド』ガブリエラ・カウパースウェイト(監)

(C)BBP Friend, LLC - 2020

ジャーナリストのマットと妻のニコルは、2人の幼い子供を育てながら幸せな日々を送っていた。しかし、ニコルのガンが発覚し、マットは子育てと介護に苦心することに。そんな彼に、自らの生活を投げ売ってまで手を差し伸べたのが、2人の親友デインだった。デインの献身ぶりを目にすると、自分は大切な友人のためにここまでできるだろうかと思ったりする。マットはケイシー・アフレック、ニコルはダコタ・ジョンソン、デインはジェイソン・シーゲルが演じており、いずれもすばらしい。いやー、いい映画を観たなぁ。10月15日より公開。

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『THE GUILTY/ギルティ』アントワン・フークア(監)

『トレーニング・デイ』や『イコライザー』シリーズで知られるアントワン・フークア監督最新作は、ボクシング映画『サウスポー』ぶりの再タッグとなるジェイク・ギレンホールが主演。ジェイク演じる911緊急通報センターのコールオペレーターが、重大な危険にさらされている通報者を救おうとするも、何もかも思っていたこととは違っていることに気づき……というサスペンスである。近年、鬼気迫る役はとりあえずジェイクに演じさせておけ的な風潮があるが、本作でもそんな彼の魅力が堪能できる作品にしあがっている。10月1日よりNetflixにて独占配信。

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『ナイトティース』アダム・ランドール(監)

大学生のベニーは、パーティをはしごする謎めいた女性2人のため、LAの街をめぐる1晩限りの運転手のバイトを請け負う。しかし彼女たち、実は血に飢えたヴァンパイアだったから、さぁ大変。ベニーはヴァンパイアと人間の守護者たちの戦争に巻き込まれる。『フィアー・ストリート』シリーズもそうだったけど、最近Netflixで配信されているポップな感性でアップデートされたホラー映画には良作が多い。いやはや楽しませてもらいました。10月20日よりNetflixにて独占配信。

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