湘南でテイクアウェイするなら。
『TOKYO EAT-UP GUIDE』発売中
2021.08.16(Mon)
photo: Kazuharu Igarashi, Kenji Nakada
text: Rio Hirai, Ryoko Iino
好評発売中!
ムック本『TOKYO EAT-UP GUIDE -第3弾- 』
から、湘南のテイクアウェイをご紹介!
1. 埜庵のかき氷

住宅街の中に突如現れる『埜庵』で食べられるのは、口どけ淡いかき氷。削る前に冷凍庫の外で寝かせた天然氷は、涼やかなのにすっと口に馴染む。夏限定の「パイナップル」や「リンゴ&キウイ」も最高だが、驚いたのが「いちご」味(各¥1,300)。店自らが山梨県でハウス栽培し、夏にもフレッシュな味わい!
(9月中旬まで鵠沼海岸のお店は休業)
2. 鎌倉肉の石川の牛カツサンド

鎌倉駅近く、明治20年創業の老舗の精肉店の品質はピカイチ。2階には直営の料亭もあるけど、僕らにはちょっと背伸びが過ぎる。ならば1階のデリの隣に売っている「牛カツサンド」(¥1,080)をテイクアウェイしよう。肉汁滴るジューシーな黒毛和牛がミルフィーユ状に重なってサクサクの衣と相性抜群。これだけで十分贅沢だ。
3. 湘南堂のあんぱん

江ノ島電鉄江ノ島駅から海へと続く、すばな通り沿いの『湘南堂』。昔懐かしいパンが並ぶショーケースの中で、ひと際惹かれたのがレトロなパッケージの「あんぱん」(¥130)。ふかっとしたパンと素朴な餡はしみじみとした美味しさで、近くの中学校にも配達されている。湘南ボーイの青春の味だね。
4. パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店のスワンシュー

品のある葉山の海沿いでは、おやつも優雅なやつを。老舗日本料理『日影茶屋』が約50年前から営む洋菓子店で、マダムたちに愛されるのが「スワンシュー」(¥378)。昔から使っているのはカスタードではなくてオリジナルブレンドの生クリーム。これがまったく甘ったるくなくて、口当たりが軽やか。こんな白鳥ならば湖よりも広い海がよく似合う。
5. ヨリドコロのサーフボード

定食屋で「サーフボードひとつください」って言ったら、周りはびっくりするかもだけど、おいしい干物の定食が人気のカフェ『ヨリドコロ』でならOK。ここの「サーフボード」(¥3,800)は、人気の干物を7尾詰め合わせたセット。現在は、鎌倉駅前の『ヨリドコロ市場店』にて自宅に海の気分を持ち帰れるし、焼くだけで食べられて簡単で良いよね。
6. Pacific BAKERYのマラサダ

なんだかここだけハワイの風が吹いている気がする。2017年にオープンした、七里ガ浜の『Pacific DRIVE-IN』のベイク&ベーカリーショップ。本家はキラキラしていてちょっと……というシャイボーイもこちらは落ち着いていて安心。1時間ごとに焼きたてが並ぶマラサダ(1個¥180)を人の少ないビーチでのんびり食べたい。
7. 腰越レモネードのマイアミレモネード

海沿いを散歩して喉がカラカラなところに、『腰越レモネード』のユルさ満点の旗が目に入った。マイアミレモネード(¥300)は、国産のレモンをひとつひとつ手搾りしたフローズンタイプで、店主がマイアミで出合って感動したレモネードを再現したそう。言われてみれば、腰越海岸もマイアミに似ている気がしてきた。
8. 葉山旭屋牛肉店のコロッケパン

精肉店のコロッケ、パンに挟んだら絶対美味しいに決まっている。『葉山旭屋牛肉店』では、コロッケ(¥70)やメンチカツが並ぶ惣菜コーナーの向かいで袋に入った皮パン(¥87)を売っていて、好きなおかずを「勝手に挟んでね」というスタイル。挟むのは店内ではなく店前のテーブルで。あ、上空からコロッケを狙うトンビには注意。