TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】drink juice , stay juicy !

執筆:コウノリ

2025年8月17日

 どうしてサンシャインジュースを始めたの? と、よく聞かれます。それは「ジュースを飲むと調子が良かったから」。

 僕はサンシャインジュースを始める前、今から20年ほど前に3〜4年ほど、自分のルーツでもある台湾に暮らしていました。台湾の「素食」といわれるベジタリアンフードカルチャーのおかげで完全なシャープベジタリアン生活をしながら、長い時間を走ったり自転車に乗ったりする持久スポーツをやっていました。自分の体に入ってくる物に意識が向いた状態だったそんな頃、NYにオープンしたジュースショップで本物のコールドプレスジュースを飲んだら、体にずばん! と稲妻が走り、目がばりっと開く感覚。ジュースが最も植物のエネルギーを身近に感じられるフォーマットだと感じた事を覚えています。それ以降、体を動かす時、旅にでる時、もちろん日常生活でもジュースはすばらしい体感をもたらしてくれます。

100マイル(160km)トレイルランニングレースも生きた植物エネルギーのみでフィニッシュ。
photos by Ranyo Tanaka.

 コールドプレスとは熱を加えずに植物を圧搾して水分だけを搾り出す製法。

 不溶性繊維(搾りかす)が分離した完全な水分だから、体が消化のはたらきをしなくてすむので負荷をかけずに栄養を吸収できる。(LIQUID FOOD)

 ジュースを搾る工程で熱が加わらないので植物のエネルギー変化が少なく生きたエネルギーを摂り入れることができる。(LIVING FOOD)

 人間の様々な活動は体内に蓄えられている酵素によってなされていて、体内の酵素の蓄えが減っていくと免疫が下がっていって不調になります。酵素を直訳で英語にするとENZYME。でももっとわかりやすい英訳はVITALITY。「あの人はバイタリティに溢れているね」=酵素の蓄えが多くて生き生きしているね!という感じ。どれだけ体内の酵素を効率的に使い、外部から積極的に摂り入れられるか。酵素の蓄えが増えれば、バイタリティに満ちて、調子良い暮らし=“juicy life”に繋がるのです。

 人が暮らしている中で最も酵素を消費している活動が「消化」。

「1日3食」固形物を食べ、それらを消化するために多くの酵素(エネルギー)を使って体内に蓄えられていた酵素が減っていく。でも本当にそんなに食べる必要がありますか?? 消化に多大なエネルギーが使われ、さらにまたすぐ次のご飯が入ってきて、消化しきれなかった分が老廃物として体に残り不調の原因になってしまう。定期的な断食で体の消化頻度を落とし、消化に使っていたエネルギーをセーブすることで本来消化に使われていた酵素が別の目的(回復とか治癒など)に使われるようになることで調子がよくなる。ジュースは水分(LIQUID FOOD)だから消化のプロセスをすっ飛ばして体にダイレクトに吸収される。ジュースを飲めばきちんと植物のエネルギーを摂りながら断食効果も得られてダブルベネフィット。

 そして「生きたままのエネルギー」を外からチャージすることで体に酵素を摂り入れることもできます。酵素は熱に弱く46度以上の熱が加わることで死活してしまいますが、生きたままの状態、加工の時に熱が加わらないLIVING FOODであれば植物たちの持っている生きたエネルギーを壊さずそのまま摂れる。生きた栄養を体に入れれば外から酵素たっぷりの自然エネルギーをチャージできて体内の酵素を増やすことができるのです。

 健康食には様々な流派やコンセプトがありますが、ここまでシンプルでまったくの自然を水分の状態で負荷なく体に入れることに悪いことがみつけにくい。本物のジュースは究極の自然エナジードリンク。ジュースと出合い、時を経てもまだ変わらず感じるのは、クリーンな植物エネルギーで自分を満たして暮らすのは心地よいよってことです。これってきっとどの国でも、どの世代の人にも共通。そんな心地良さを最も感じさせてもらえるフォーマットがコールドプレスジュースだと感じられるから今も変わらずジュースを飲んでいます。
#stayjuicy

プロフィール

コウノリ

日本、アメリカ、台湾での生活を経て、2014年に日本初のコールドプレスジュースショップ『サンシャインジュース』をオープン。以降、各地を旅して生産者とつながり、クオリティの高い植物の自然エネルギー全開ジュースを作る。東京恵比寿の店舗と京都浄土寺にあるラボをベースに「水を介して繋がること」を考えて、野菜ジュースでの自然覚醒体験を促す。

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