TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】野鳥を探せば。

執筆:レイザーラモンRG

2025年1月17日

「アメトーーク!◯◯芸人」をきっかけに、芸人にはネタ以外に趣味や特技が求められ出した2010年代初頭。

仕事が欲しく、邪な理由で日本野鳥の会に入ったRG。
野鳥の会アピールが効いたのか当時存在したCSお笑い専門チャンネル「ヨシモトファンダンゴTV」にてRGに待望のバードウォッチングロケが入りました。

まだバードウォッチングに詳しくもないRGが山の中で闇雲に野鳥を探すロケでしたが全然野鳥はいない。

スタッフの心の声「なんやねんコイツ、野鳥の会のくせに全然野鳥見つけられへんやんけ」「どうすんねんこのロケお蔵入りになるで?」が頭に聞こえてきたRG…

人の心の声が勝手に聞こえてくるくらい五感が山の中で研ぎ澄まされたんでしょう…ちょっと離れた薮の中から「ガサガサ…」と音がするのを聴き逃しませんでした。

「あそこに野鳥がいます!」

ビシィーーッ!と指差しました。
スタッフを連れてその薮に近づきます。ガサガサという音はかなりデカくなり、これは野生のキジとか?かなりの大きさの野鳥がいるんでは…と皆色めき立ち始めました。

「このロケ大成功やん!」

あとはその姿をカメラにしっかりと収めるだけ…

カメラマンがその薮に近づいて行くと…!

そこには…

野鳥の姿ではなく、日本最大の蛇アオダイショウが、冬眠から起きたばかりであろうでっかいヒキガエルを飲み込もうとしてる姿が。

カメラマンはその壮絶グロテスクな映像をじっくりと撮影し、ディレクターはアオダイショウがヒキガエルをゆっくり飲み込む映像をなんとか編集し「RGとバードウォッチング行ったらとんでもない映像が!」というタイトルで無事オンエアされました。番組ではMCの藤井隆さん、博多大吉さんがそのグロい映像を見せられて沈黙してました。

結局何が言いたいかと言うとね!

バードウォッチングしてたらまさかの生き物に会えるよ!
野鳥を探すために五感研ぎ澄ましてたら激レアなシーンに立ち会えるかもだよ!ということ!

当時の視聴者の皆様…
グロ映像すいませんでした…。

こちらは野鳥を探していたらエイを見つけたときの動画。

プロフィール

レイザーラモンRG

1974年、愛媛県生まれ。同志社大学のプロレス研究会に所属していたHG、立命館大学のプロレス同好会に所属していたRGが交流戦で出会い、1997年7月にコンビ「レイザーラモン」を結成。その後、吉本興業に所属しプロデビュー。2000年には、「ABCお笑い新人グランプリ」で審査員特別賞を受賞し、コンビで東京進出。『R-1ぐらんぷり』では、2度の決勝進出を果たすなど精力的に活動し、近年ではものまねのレパートリーも広げている。芸能界きっての鳥好きとしても知られ、『国立科学博物館』で開催中の特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」では音声ガイドを担当するほか名誉トリバサダー にも就任。