TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#2】憧れのNY

執筆:久保亮太朗

2024年12月20日

NYは世界一の街。
忘れもしません。当時18歳。
僕はLarry ClarkやPeter Sutherlandの映画、ドキュメンタリーを初めて観て、
世界にはこんなにもcrazyな街(人)が存在するんだ。と、衝撃を受けました。

Larry Clarkの代表作『KIDS』。最後のキャスパーのセリフ『Jesus Christ.What happened?』が印象に残り過ぎてSupremeとのコラボTshirrtsは部屋に飾って家宝化しています。

Peter の『PEDAL』。当時の僕はこれをみて、ヤバイNYヤバイ、しか言葉が出ませんでした。(笑)

言うまでもなくNYはストリートスナップやポートレイト、ドキュメンタリー写真の聖地でもあります。

80年代のNYの地下鉄を5年かけて撮影した
Bruce Davidsonの『subway』

NYのユースのポートレイトを切り取った
Marie tomanovaの『YOUNG AMERICAN』

第8回木村伊兵衛賞を受賞した作品。キラキラしたNYを表とするなら、これはまさに裏のNY。
北島敬三の『NEWYORK』

挙げるとキリが無いですし、一行足らずでは説明できないほど価値のある写真集たちです。(本当は1冊ずつ丁寧に説明したい。。。。)

人並み以上に憧れが強かったので、もう行ってしまえと海外に来たわけなんですが、ティーンエイジャーの頃から映像や写真集でNYについて予習していた僕は勝手に、NYでコミュニティを作るには並大抵の覚悟じゃだめだ!もっと個性を出していかなければ、、、と謎の勘違いを爆発させて非常にナーバスになっていたのです。(笑)

兎にも角にもせっかく来ているのだから、とりあえずSOHO!と、これもまた謎の思い込みで街に繰り出しfashionableな人やアートブックを持ってる人、自分のセンサーに引っかかる人たちに話しかけて写真を撮りまくっていました。
これを繰り返していくと絶対に友達に遭遇する。(笑)そう。NYは本当に狭い!(笑)

sohoのJack’s wife Fredaの目の前でバッタリ出逢った、スケーターのBradleyとElena。Bradleyのインスタは個人的に大好きだから見てみてね。Elenaのアート作品も彼女のインスタから見れるよ。https://www.instagram.com/bradley_gnarbucks/
https://www.instagram.com/artisaright/

マンションの下でamazonの荷物受け取ってたモデルのNica。2日連続マンションの下で会いました(笑)

sohoで出逢ったZer。この時初めましてだったけどnice guyだということが話してるだけで伝わってきました。。。彼の自然への愛が伝わるインスタも要チェックです!
https://www.instagram.com/zeradu/

NYは人との出逢いだけじゃなく本当に歩いているだけで色々な発見があるので、もし記録を残したいのであればカメラは必須です。

極寒の11月後半になぜか薄着をするニューヨーカー。

たぶん仕事に向かう女性。赤信号でも渡ろうとしてました。これNYあるあるかも。
ニューヨーカーにとって信号は在ってないようなものなのかも。(笑)

ヘアスタイル秀逸すぎる。。。

MOMAで4時間滞在して大満足な親友チェン。

2024年のNYは、僕が10代の頃に教科書のようにみていた80、90年代の映像や写真集と比べ、物価も上がってホームレスは増え、よりアグレッシブになっている。危険じゃ無いと言ったら嘘になるし、問題が山積みになっていると思います。それでもそんな転換期にこそアートやファッションが人々の安らぎや幸福の一つになっていて、それらに助けられている人たちはNYには沢山います。僕もその中の1人!
1人でも多くの人にこの喜びを共有できたらいいなあ。。。
そしていつも快く写真を撮らせてくれるみんな、本当にありがとう〜。
Thank you everyone!!

プロフィール

久保亮太朗

くぼ・りょうたろう|1997年生まれ。銀座蔦屋書店のphotobookコンシェルジュとして働いたのち、現在は海外を拠点に活動中。

Instagram
https://www.instagram.com/ryotarokubo.fr/