TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#4】復帰後のライブ活動

執筆:二名敦子

2024年12月6日

こんにちは、二名敦子です。
今、私は二つのユニットでライブをやってます。

一つ目は ウクレレ前田大輔さんとギター清水英之さんによるアコースティックデュオ フラリーパッドとグルーヴ・ベーシスト清水興さんと私の4人でやってるSUPER ACOUSTIC LIVE。

2015年からなので、来年10周年を迎えます。
最近は主に私のアルバムから たっぷりお届けしています。

フラリーパッドを紹介してくれたのは村田和人さん。
2014年3月長いお休みからの復帰後、26年ぶりの大阪でのライブ。
その時 助っ人として来てくれたのがフラリーのお二人でした。
京都生まれ、京都在住のお二人。京都タワーのテーマソングも歌っておられます。
幼なじみということもありトークも演奏も息ぴったり。
前田大輔さんの奏でる音は切なく甘く、どこか古都京都を思わす哀愁がただよって胸がキュンとさせられます。
ウクレレは 夏曲の多い私の楽曲とベストマッチなのです。
ギターの清水英之さんの奏でるギターはたおやかに歌や演奏を支えてくれます。
ライブでは カウント出し、歌い出しタイミングの合図、MCでの小ボケのフォローなどを担当してます。

2014年3月23日 after the rain フラリーパッドと初共演!

打ち上げのうどん屋さんで和む4人
左から村田和人さん、私、清水英之さん、前田大輔さん

フラリーパッド最新アルバムThe First Train

そして清水興さん。二十歳の頃からの友だちです。
彼はフュージョンバンド ナニワエキスプレスのリーダーです。
KBS京都の音楽番組、アンクルアベニューの進行役を二人でやっていたことも。
James Gadson、Bernard Purdie、Dennis Chambersら世界的なドラマーたちと数多くの共演盤を残していらっしゃる日本屈指のグルーヴ・ベーシストなのです。
8ビートでも16ビートでも バラードでも、心地よくグルーヴしてくれる興さんの演奏で歌えるライブは私にとって至福の時間です。
4人でやるライブは最高ですが、もう一つ大事な時間が。
それは、興さんがグルーブの特訓をしてくれるリハーサル。スタジオでみっちりたっぷりな約4時間。
私たちはお稽古と呼んでいます。

清水興さんと。 KBS京都で番組をやっていた1986年頃の写真。興さんは11月から闘病中。しっかり治してね!

フラリーパッドの優しいウクレレとアコースティックギター、それを支える興さんのグルーブするベースライン。HOTな選曲、ほんわかトーク。そんなSUPER ACOUSTIC LIVEです。

清水興さん、清水英之さん、私、前田大輔さん
2024年10月@大阪本町マザーポップコーン

もう一つのユニットはHarvest Songs♫ メンバーはH.U(Vo,G)さん 二名敦子(Vo,Keyb) 清水興(B,Vo)さん Mac清水(Perc,Cho)さん
オリジナル曲に加え 懐かしい名曲をカバーしています。
4人とも音楽ルーツが違うので持ち寄る曲もジャンルがバラバラ。
最近はジェームス・テイラー 吉田美奈子さん、Muddy Waters,などなどバラエティーに飛んだ選曲でお届けしています。
バラバラな選曲なれど、スッキリ一つのライブとして成り立ってるのは百戦錬磨のバンドマンユニットだからでしょうか。
極上のアコースティックソングス、痺れますよ。
私的には すごく勉強になるユニットです。
このユニット、関西、東京を中心にライブ活動を行っています。
H.Uさんの車で関西北陸ツアーをしたり、去年は逗子サーファーズにも行きました。
逗子・葉山の海が一望できる絶景スポット。
潮の香りの中、満月に照らされながら、歌った「Harvest Moon」はとても気持ちよかったです。
この日、スペシャルゲストとして来てくれたDJトロピカル松村さん。
おしゃれな選曲で盛り上げてくれました!
そして彼はこのページの編集者でもあります。

Harvest Songs♫左から清水興(B,Vo)、二名敦子(Vo,Keyb)、H.U(Vo,G)、Mac清水(Perc,Cho)

逗子Surfers でのライブ

逗子までライブを見に来てくださった藤丸さんと久美さん

スペシャルゲストのDJトロピカル松村さん

今年の春、Harvest Songs♫のライブにゲストで芳野藤丸さんをお迎えし2部からアンコールまでの10曲演奏してもらいました。
藤丸さんにはアルバムを2枚、19曲サウンドプロデュースしていただいています。
思い出深いのは、L.A.のRecord Plantでパブロクルーズのメンバーと作ったアルバムWindy Island(1985年発売) 。
3週間缶詰でアルバムを作らなければならず、
藤丸さんは朝から晩までスタジオワークの後、夜は譜面を書いたり、スタッフと打ち合わせしたりと大忙し。
寝る間も惜しんで作っていただきました。
Record Plantでの藤丸さん人気は凄くて、スタジオで演奏するとブースの前に人だかりができるほど。パブロのメンバーにも「次のツアーに参加してほしい」と請われたそうです。

パブロクルーズのメンバーと。左からCory Lerios(Key), David Jenkins(G), Bud Cockrell(B), 私, Stephen`Steve’Price(Dr)

その後もSHOGUN-1でライブを手伝っていただいたり、藤丸さんのバースデーライブのゲストに呼んでいただいたり、奥様の原久美さんのライブのゲストに呼んでいただいたり。
何かとお世話になっています。

原久美さんのレッドバースデーライブ
@ジェイジーブラット
左から林 政宏(Key)さん、芳野 藤丸(Gt,Vo)さん、原 久美(Vo,Gt)さん、私、宮崎 まさひろ(Ds)さん、濱田 金吾(Ba,Vo)さん、八木 のぶお(Harp)さん

今年のライブは1月6日の原久美さんのライブのゲスト出演から始まり、(二人で歌ったナタリー・コールのブラジリアン・チューン「La Costa」めちゃくちゃ難しかった〜、みんなで頑張りました!)
10月のSUPER ACOUSTIC LIVEで締めです。
来年もいいライブをお届けできるよう精進します。m(_ _;)m
最後にCity Pop Tokyo からHi-way 1 (Official Audio)を。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。   二名敦子

↓担当編集からのおまけです。

まさかの写真を掲載されたので、今回お借りしたネガの中から見つけた僕のお気に入りの写真を載せてお返しさせていただきます(笑)二名さんこの度はたくさんの貴重なお話や写真提供ありがとうございました。担当編集より

プロフィール

二名敦子

にいな・あつこ|1959年大阪府生まれ。1979年に早川英梨名義で、シングル「誘われて夏」や、アルバム「CITY」をリリース。1983年にアーティスト名を二名敦子にし、アルバム「PLAY ROOM~戯れ」でテイチクからデビュー。代表曲に「オレンジバスケット」、アルバム『LOCO ISLAND』など。夏のリゾートを思わせる曲が多く、パブロクルーズや、ヘンリーカポノなど海外の有名サーフロックミュージシャンとの曲作りにも積極的だった。1986年に引退したが、2011年に復帰。ライブ活動を行う。