TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#1】コラムのお話
執筆:黒木華
2024年11月10日
コラムを書いてみませんか?
と言われました。
私は、自ら何かを発したり、表現したりする事は基本的にありません。
なぜなら、特に発言したいことがないからです。
なんだかこのようなことを言うと語弊がありそうですが、皆様に聞いていただけるような、時間をかけて理解してほしい!という意見だったりなんだったりがあまりないのです。
自分の意見を簡潔にまとめて文章にするのはとても難しいですし。
ですが、こんな機会滅多にないでしょうし、文章を書くという事で自分の世界が広がるかも知れない、と思い、お引き受けしてみました。
さて、まずは「コラム」というものが如何なるものか…。
辞書で引いてみると、
『感想や分析などを反映した短い評論文』
評論文?!
評論したいことないのに?!
いきなり難しいです。
次にコラムの書き方、で調べてみました。
どうやら、「序破急」たるもので構成されているようです。
学生時代になんだか聞いたな、くらいの印象しかありません。
砕いていえば、
「序(導入)」
こんなことについて話すよー。
「破(本論)」
こんなこと、についての内容や疑問、自分の意見はこうだよー。
「急(結論)」
結果、こう思ったよー。
ということ。多分、そう。
では評論文とは?
何らかの文章あるいは何らかの事態に対して、それに対する自分の考えや評価を述べる文章。らしいです。
何らかの事態に対して
私の考えや、評価……。
えー…。
何かあったかしら…。
あ、皆さん、
晴れ女(男)
雨女(男)
という言葉を聞いたり使った事はありませんか?
私はお仕事上、よくあります。
何故なら、ロケの場合はその日の天気によって撮影があるか、ないか、または遅れたりするか、が決まってくるからです。
現場でも、あの人雨男(女)だからなぁ…。
とか
私、晴れ女(男)なので!
とか言われていたり宣言したりしているのをたまに聞きます。
なんとなく、私もそれを信じていたし、使っていたりもしました。
しかし、以前お仕事の休憩中にその話になり、その中の方が、「俺はそんなの信じない!」とおっしゃったのです。
何故ならば、撮影のためにもちろん天気は予め調べているし、その都度確認しているからだ!と。
確かに!!
そりゃそうだ!
スケジュールはものにもよりますが、割とタイトなものが多いです。
なので、勘だったり、晴れ女(男)に頼っていては撮影はきっと終わりません。
なんか、軽々しくそんな話してすいません。と私は思いました。
色々と考えて、スケジュール組んでくださってありがとうございます。
ですが、私はその言葉、というか根拠のない、晴れ女(男)も全くない、とは思えないのです。
信じたい、というのがあるのかもしれません。
ある俳優さんは、快晴の日にその方が来るにつれて雨雲がどんどん近づいてきて、結果土砂降りということがあったと聞きますし、
今日は一日雨かもですね、、、と言われていた撮影で、晴れ男と呼ばれるプロデューサーさんが呼ばれた途端晴れたという事もあります。
撮影が終わって俳優さんが帰られた途端に雨が降ってきてセーフ。とか。
なので、その得体の知れない、ラッキー、アンラッキーな特別な能力を私は、なんとなく信じているのです。
…どうでしょうか。
コラムの形にできていますでしょうか?
ポパイの方も別にこんな感じのことを求めた訳ではないんだろうなぁ、と思いながら
今日はこんなお話でした。
ちなみに私は自称晴れ女です。
プロフィール
黒木華
くろき・はる|1990年生まれ、大阪府出身。2010年、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ ! 」でデビュー。映画『小さいお家』(14)で第64回ベルリン国際映画祭銀熊賞を日本人女優最年少で受賞。主な出演作に、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)、『日日是好日』(18)、『浅田家!』(20)、『先生、私の隣に座っていただけませんか?」(21)、『せかいのおきく』(23)、『八犬伝』(24)、『アイミタガイ』(24)、ドラマ『凪のお暇』(19)、『僕の姉ちゃん』(22)、「下剋上球児」(23)、「光る君へ」(24)などがある。
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