TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム

【#3】コペンハーゲンでの日々

執筆:Tamaki Iwao

2024年8月25日

フォルケホイスコーレが終わって友達のお父さんの車で友達とコペンまで戻って来た。初めてデンマークに来てからずっと西の端っこにある小さな町の学校にいたから、コペンに来てたくさんの人と大きな町にどきどきしていた。これからどうやって何をしてここで過ごすのだろう?いろんな人がいろんなことをしていろんな毎日を過ごしている。当たり前のことだけどフォルケではほとんど学校の中でしか人に会わなかったから、いろんな人がいろんな毎日を過ごしていることが新鮮に感じた。

みんな住んでいる人働いている人がいきいきしていて楽しそうだ。素敵な町だな。フォルケの友達がたくさんコペンに住んでいる。大学などで勉強しながら働いて友達とコレクティブやシェアハウスなどで暮らしていてとっても楽しそうだ。今まで都会には住みたくないって思っていたし大学で勉強したりバイトもしたいと思ったことはなかったけどみんなとっても楽しそうで私もちょっとそんなふうに暮らしてみてもいいなって思った。

コペンでは友達と自転車に乗っている人を観ながらケバブを食べたり、一緒にラーメンを作って食べたり、エルダーフラワーっていう花を摘みに行ってその花からジュースを作ったり、毎日まいにち本当に楽しかった。初めてコペンに来た時はデンマークには知っている人はほとんどいないしすべて不安でどきどきしていたけど今は友達が助けてくれるって知っているし、ちゃんと道をつけてくださっているって感じるから大丈夫だって思える。

私はどこに住もうかなって考える。私は森の中か森の近くに住みたい。そして、ニワトリとかヤギとか動物と一緒に野菜や果物を育てて暮らしていきたい。でも今はもっといろんな国、町に行っていろんな人に会いいろんなものを見てみたい。そして世界中の様々なところで様々な人々に会う中で私は絵を描いたり作品を作り続けていきたい。そこで出会った人、またそこにこれから来る人が私の作りだしたもので少しでも笑顔になってくれたらいいなって思う。

プロフィール

Tamaki Iwao

いわお・たまき|アーティスト。2004年生まれ。小学生の時に家族で岡山に移住。現在はデンマークで暮らす。絵、陶器、ワイヤー、編み物、パッチワーク、キルティングなど身近な素材をつかって作る。服や帽子、セーターなど身につけるものも手作りするのが好き。日本各地での展示やライブペイント、2021 霧島アートの森「岡本仁が考える 楽しい編集って何だ?」での作品制作展示など。

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