TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#1】越境料理巡業、エチオピア(東アフリカ)へ
執筆: 『ネグラ』大澤思朗
2024年4月12日
自分たち夫婦は東京高円寺でカレー屋を始めて8年くらい。【越境/即興】を頭に浮かべて料理をする。季節の使いたい食材×相性の良い香辛料を考えて、そこに面白みを加えたいよねってアイディアの話をする。とは言ってもなかなか頭の中の引き出しには、アイディアなんて都合よく入ってない。SNS、インターネットを探って見つけた沢山の美味しいアイディアはなんかしっくりこない。
だから藁をも掴むつもりで旅にでる(とは言え飛行機乗ったら機内食と目の前の小さいモニターでもう旅サイコーってなるけど)。
機内食、長距離フライトの途中で生野菜の水分に身体が喜ぶ。
今回のきっかけは民謡クルセイダーズのドキュメンタリー映画『ブリング・ミンヨー・バック!』の監督として世界中飛び回っている森脇くん。次どこ行くの? って話をしていたら東アフリカ、エチオピアとのこと。「ネグラも来ちゃいなよ」近所の居酒屋行く感覚で誘ってくれたこの感じ、こちらも間髪入れず返事しなきゃ!「おー!嬉しい!エチオピア行く行く!」
翌朝、シャワーを浴びながら冷静に考えてみると、水圧で刺激された頭が色んな心配事を想像させる。そもそも自分達夫婦はアフリカはもとより、バックパッカー経験もない。旅先はもっぱらシティ、宿は快適が保証されたビジネスホテルか老舗リゾートホテル。温室育ちの夫婦にとってのエチオピア行きは挑戦だったのです。
「高地だから酸素持っていくといいよ」
「ベッドバグに気をつけて!」
「あの、超まずいって言われてる食べ物!感想聞かせてください!」
ネットの集約されまくった情報と、友人たちの噂話を頼りに、ほぼ何の事前知識もない状態で想像も膨らみきらぬまま迎えた出発の日。 東京は大雪。交通情報を調べると予約したリムジンバスは終日運休とのこと。そりゃそうかとエチオピア航空を調べると、通常運行の表示。半信半疑で羽田に行くと飛行機は本当に飛んでいた。そして嘘みたいにスムーズ に出国手続きを通過して、自分達は日本を出た。
プロフィール
大澤思朗
おおさわ・しろう|妻の麻衣子とともに、高円寺にて妄想インドカレーと越境庶民料理を提供する『ネグラ』を営む。『チリチリ酒場』という屋号で、音楽や個人商店、食、お酒などを楽しめるバザールも各地で開催。『ネグラ』の営業日はInstagram(@negura.curry)にて要確認。
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