
『フランシス・ハ』が現代を生きるシティボーイ&ガールの教科書になって久しい。その監督(ノア・バームバック)、主演(グレタ・ガーウィグ)、助演(アダム・ドライバー)による再タッグを拝めるのが本作。描かれるのは、化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れるあまり錯乱してしまった大学教授が、家族とともに演じる逃走劇だ。原作はドン・デリーロの同名小説。ここ数年、『プロット・アゲンスト・アメリカ』(原作はフィリップ・ロスの『プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが…』)とか、『レア・セドゥの いつわり』(原作は同じくロスの『いつわり』)とか、アメリカのポストモダン文学の映像化が相次いでいるけど、これは何を意味しているんだろうか。一部劇場にて公開中&12月30日よりNetflixで配信。