「フリーダ・カーロ風の服対決」
『”Sr.”: ロバート・ダウニー・シニアの生涯』クリス・スミス(監)を観る。

今年、60年代のカルト映画『パトニー・スウォープ』が本邦初公開された。その反骨精神に溢れるブラックムービーの監督の名は、ロバート・ダウニー・シニア。そう、ロバート・ダウニー・Jrのパパだ。本作は、2021年に亡くなったシニア(彼を私淑するポール・トーマス・アンダーソンは『リコリス・ピザ』で献辞を捧げていたっけ)をめぐるドキュメンタリー。彼が異端児として歩んできたその生涯を通して明かされるのは、知られざるアメリカ映画史の1ページだ。12月2日よりNetflixにて独占配信。
『姫とホモソーシャル 半信半疑のフェミニズム映画批評』を読む。

鷲谷花 (著)
現代日本で最も誠実なフィミニズム映画批評本がこちら。著者の姿勢はまえがきから伝わってくる。『白雪姫』や『シンデレラ』に対し、「シンデレラ・コンプレックス」の温床だから許すまじと通り一遍の批判をして理解した気になるのではなく、具体的な細部に真摯に目を凝らした上で(しかもその目の付けドコロが面白すぎる!)、むしろ評価したりしちゃうんだから。そんな具合で取り上げられるのは、タランティーノから『ハウルの動く城』まで! マジ必読! ¥2,640/青土社
Shohei Takasaki「3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD」@Gallery COMMON

連載「不惑の頃には。」(ぜひ記事も読んでね!)にも登場してくれたアーティストのタカサキショウヘイさんによる展示が渋谷区神宮前にあるGallery COMMONにて開催中。自由かつ大胆で、色鮮やかなドローイングによって見る人にインスピレーションをバシバシ与えてくれるタカサキ氏の絵画。此度の展示には「衣服のコラージュ」を用いた新しい表現を楽しめる!
会場:Gallery COMMON
会期:2022年11月26日(土)〜12月25日(日)
時間:12:00〜19:00 (水~日) *月、火 休廊