
イアン・リード(著)、坂本あおい(訳)
『エターナル・サンシャイン』のチャーリー・カウフマンによって映画化もされた『もう終わりにしよう。』の著者の新作。人里離れた農場に暮らす夫婦のもとに、ある日知らせが届く。なんでも夫が宇宙で行われるあるプロジェクトの候補者に、抽選で選ばれたという。かくして幕を開けるのは、『もう終わりにしよう。』とも通じるジャンル無用の思弁的な物語だ。読めば読むほど味が出る、スルメのような1冊。¥1,518/早川書房
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令和四年
2022
十一月
Tuesday
『エターナル・サンシャイン』のチャーリー・カウフマンによって映画化もされた『もう終わりにしよう。』の著者の新作。人里離れた農場に暮らす夫婦のもとに、ある日知らせが届く。なんでも夫が宇宙で行われるあるプロジェクトの候補者に、抽選で選ばれたという。かくして幕を開けるのは、『もう終わりにしよう。』とも通じるジャンル無用の思弁的な物語だ。読めば読むほど味が出る、スルメのような1冊。¥1,518/早川書房
異色のドキュメンタリー「地球タクシー」が再開。
やったね! 10月8日に放送した内容の再放送。ぜひ見ねば!
ストリートカルチャーの二本柱であるヒップホップとスケボーは、かつて相容れないものだった。前者は黒人文化、後者は白人文化と見なされていたからだ。両者が融合を果たしたのは、1990年代のNY。本作はその歴史に肉薄したドキュメンタリーである。立役者のひとつである運営していたクラブを、日本人が運営していたなんて知らなかった! それ以外にも映画『KIDS/キッズ』の功罪や、〈シュプリーム〉の誕生秘話なんかも描かれているので、シティボーイは全員必見。10月21日より公開。
黒川紀章の設計で日本初の公立現代美術館として開館した広島市現代美術館。竣工から30年以上となり、現在大規模改修工事中。休館中館外で様々な活動を行っている他、オンラインでの情報発信も充実。「工事日記」と名付けられたインスタグラムアカウントからはその改修の模様を垣間見ることができる。足場が組まれたり、塗装・増築されていく様子はとても興味深い。また、工事現場となった館を舞台とし、アーティスト・グループ「ヒスロム」がプロジェクトを展開。その記録や関連資料が広島駅のショーウィンドウに展示されており、特に「今週のことば」と題された金言・迷言にはドキッとさせられる出会いがあるかも。
会場:広島駅南口地下広場ショーウィンドウ
会期:2022年9月3日(土)~11月27日(日)
時間:7:00~22:00
休み:会期中無休
料金:無料
ドラえもん秘密道具の代表格、どこでもドア。何かにつけてドラえもんが取り出して使っているように、その利便性からテレポーテーション(瞬間移動)は誰もが一度は夢見たことがあるはずだ。でも、そんなテレポーテーションを我々はよく行なっているのだといったら暴論だろうか。例えばヤシの木を見たとき、それがどこであっても南国のトロピカルな香りがしてくるようにモノと場所は密接な関係を持っていて、人は概念的な”瞬間移動”を頭の中で繰り返している。本展では、作家が黒部市を含む新川地区(富山の東側地域)の10箇所を舞台にそんな関係性を見つめ直す。サイトスペシフィックを超えた不思議な展示だ。
会場:黒部市美術館
会期:2022年9月23日(金)〜12月18日(日)
時間:9:30〜16:30
休み:月曜日(但し 10月10日開館)、10月11日(火)・12日(水)、11月4日(金)・24日(木)
料金:一般 ¥500、高校・大学生 ¥400、中学生以下無料 詳細はこちらの案内にて
過去にタウントークで執筆してくださった新城大地郎さんと写真家の石川直樹さんの二人が中心となって、ゆかりの地、宮古島にオープンしたギャラリー「PALI(パリ)」。宮古島で「畑」を意味する「パリ」という言葉の通り、広い視野から宮古の文化を考え、耕していくことを目的としている。今展示では、アーティストインレジデンスプログラム「PALI GALLERY AIR」の第一回としてアーティストの山﨑萌子さんが実際に滞在し、人々や文化とのふれあいの中で制作された作品が展示される。繊維を「むすう」(宮古西原の方言で、結ぶという意味)ことで、伝統的な織物である宮古上布が織られるように、展示では、そんな結ぶという身体的な行為を介して、作品も人も、文化をもつなぎ合わされている。
会場:PALI GALLERY
会期:2022年10月1日(土) 〜11月20日(日)
時間:12:00〜19:00
休み:月曜日
料金:無料