『アミューズメント・パーク』ジョージ・A・ロメロ(監)

現代ゾンビ映画の始祖として知られる故ジョージ・A・ロメロ監督には、幻の未公開作があった。もともと年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにルーテル教会がロメロに依頼した企画だったが、完成品はとある遊園地を訪れた老人がひたすらひどい目に合うという内容だったため封印されたという、イワクつきの作品だ。たしかに、老人を襲う悪夢のような出来事の波状攻撃はホラー以上にホラーで、教会がキレたのもわかる。なんだけど、そこに社会風刺があったり、やっぱり暴走族が登場したり、ロメロ好きとしては絶対にニヤニヤしてしまうに違いない。10月15日より公開。
『森田芳光全映画』

宇多丸、三沢和子(編・著)
『家族ゲーム』や『ときめきに死す』で知られる故・森田芳光監督論の決定版が登場した。なにしろ内容がすさまじい。ライムスター宇多丸さんと三沢和子さんによる全作解説トークショウを大幅加筆修正して掲載される他、役者から監督まで50名を越える人々のインタビューや原稿も乗っている。森田監督入門にうってつけの1冊だ。¥7,150/リトル・モア
ZOO ANIMALS/酒 航太@kanzan gallery

東京・馬喰町「kanzan gallery」にて写真家・酒航太さんの展示「ZOO ANIMALS」が開催中。約10年前からライフワークとして日本各地の動物園等で撮影してきた動物たちの姿をモノクロームの写真作品として展示。マッチアンドカンパニーの写真集レーベル「M」より初作品集『ZOO ANIMALS』も発売中なのでチェックだ!
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。