カルチャー
3月はこんな本を読もうかな。
日向ぼっこしながら読みたい5冊。
2022年3月1日
text: Keisuke Kagiwada
![『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2022/03/862404d41d5ccf7f121e2748f282b6f6-1600x1846.jpg)
『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』
イアン・ネイサン(著) 島内哲朗(訳)
みんな大好きウェス・アンダーソンの評伝が出たぞ! 『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』までのすべての長編はもちろん、短編もカバーしつつ、ウェスが影響を受けた人物や映画作品、交友関係までをも紹介。これは読むっきゃない。¥3,300/フィルムアート社
![『連合赤軍 革命のおわり革命のはじまり』](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2022/03/e04bcd09da35af0e90a676fcb85c7beb.jpg)
『連合赤軍 革命のおわり革命のはじまり』
鈴木創士(編)
連合赤軍によって引き起こされたあさま山荘事件から今年で50年を迎える。この“事件”とは、いや“革命”とは果たして何だったのかを、12名の論者がとことん考え抜いた論考集。とりわけ、小泉義之さんの「暴力革命について」と、市田良彦さんの「「十五少年漂流記」から「蠅の王」へ」が印象に残った。この“事件”、いや“革命”のことなんてまったく知らないよって人こそ読むべし。¥2,970/月曜社
![『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2022/03/ab94f588e05c5dc691667ee862151b39.jpg)
『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』
パトリシア・ハイスミス(著) 坪野圭介(訳)
『見知らぬ乗客』『リプリー』など、数々の傑作サスペンス小説をものしたハイスミスが、「小説を書くことと、それを職業にすること」についてのノウハウを明かした生涯で唯一の創作指南書。いかにアイデアを膨らませるか、そしてそれをどう展開するか、また行き詰まったらどうするか……といったことが包み隠さず語られているので、創作を目指す者は必読かと。¥2,200/フィルムアート社
![『アーチー若気の至り』](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2022/03/a2e11cc4f9fb435a54fa982a1ef241da-1600x2326.jpg)
『アーチー若気の至り』
P・G・ウッドハウス(著) 森村たまき(訳)
英国ユーモア小説界の鬼才、ウッドハウスの連作長編だ。主人公はオックスフォード大出身のゆるふわ青年紳士アーチー。第一次世界大戦に従軍した後、新天地を求めてニューヨークにやってきた彼が、数々の抱腹絶倒の出来事に巻き込まれる姿を描く。これもまたひとつのシティボーイ小説と言えるんじゃないか? ¥2,640/国書刊行会
![『宝ヶ池の沈まぬ亀 ある映画作家の日記2016‒2020』](https://popeyemagazine.jp/wp-content/uploads/2022/03/71747e9d8fd30787a3f68bced5f48a2d.jpg)
『宝ヶ池の沈まぬ亀 ある映画作家の日記2016‒2020』
青山真治(著)
『Helpless』『ユリイカ』『共喰い』『空に住む』などで知られる青山真治監督が、日々の思考の軌跡を記した日記本。いや、その思わず音読したくなる筆致を含め、これこそ日記文学という名にふさわしいのではないか。映画はもちろん、本や音楽、そして食事まで、貪欲なまで探究するその姿勢には見習うところが多いはず! ¥3,520/boid
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