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恋よ、来い。〜前編〜

恋を探した1か月の物語。

2021年12月24日

illustration: Shigokun
text: POPEYE

 僕の名前はフクシマダイケイ、26歳。POPEYEで編集者として働いている。仕事は楽しいけれど、今はなんだか寂しい。理由はシンプル。彼女がいないからだ。最新号のガールフレンド号で幸せそうなカップルを見続けたこともあって、彼女がいない寂しさを通り越し、焦りすらも感じている。最近は浮ついた話もないし、どうしたらいいんだぁぁ!

「え、まだ登録してないんすか? 僕はそれで彼女できましたよ」というパンチライン。

 「フクシマさんどうしたんすか?」

 デスクに突っ伏す僕を見かねて、やってきたのはライターのムカイリョウタくん。悩みを打ち明けると、「え、まだペアーズ登録してないんすか? 僕はそれで彼女できましたよ(ドヤッ)」と。そう、このムカイくん。この8月に記事も書いていたが、登録してから3か月の間に心から愛する人を見つけ、最近では同棲も始めたと話していた。マッチングアプリにはどこか抵抗感があったのだけれど、思い返してみると、僕の友人もペアーズで彼女に出会えたと話していたし、もはや登録するのは当たり前なのかも。こうして、ムカイくんに背中を押された僕はペアーズに登録することにした。これから書くことは、恋を探した僕の1か月の物語である。

ーー12月頭の某日

 ひとりだと心細いので今回は、ペアーズの先輩ムカイくんと一緒にプロフィールの登録をすることにした。まずはニックネームを決めることから。

ムカイ(以下、ム):「編集部でフクちゃんって呼ばれてるし、それにしましょうよ」
フクシマ(以下、フ):「編集長以外に呼ばれたことないけど、そうしよう〜」

 それから、職業、身長、兄弟姉妹関係、初回のデート費用の分担など具体的なことから、結婚に対する意思や家事・育児についての考えなど、将来を見据えた項目まで結構細かく入力。ひとつひとつ考えている時間が結構好きだった。すでにだいぶ楽しい。しっかり空欄を埋めても10分ほどで登録は完了。さぁいよいよスタートだ。

フ:「うわー! こんなにいろんな人が登録しているのか! 年齢層とか、職業とか細かく条件を絞って探せるんですね」
ム:「後は気になった人を見つけて、『いいね!』を押すだけ。お互い『いいね!』を押し合えばマッチング成立ってわけです」
フ:「この名前の横についてるグリーンとかイエローの丸はなんですか?」
ム:「相手のログイン状態を表していて、グリーンならログイン中、イエローなら24時間以内にログインしていたってことです。グレーの人は最近ログインしていないってことなので、最近はお相手を探してないって可能性が高いです」
フ:「じゃあ、グリーンの人に『いいね!』するとマッチングする確率も高くなるってことか。(スマホを見ながら)あ! この子、今ログイン中! どうしよう。『いいね!』したほうがいいかな。でも、もうちょっと探してからにしたほうがいい……?」
ム:「フクシマさん、いきなりがっつき過ぎっすよ(笑)。『いいね!』する前にお気に入りに登録して保存しておくこともできるんで。これ、使えますよ」

プロフィール登録と編集って、同じなのか!

 プロフィールを登録していて気が付いたことがある。写真がだいぶ重要だ。
 「自撮りはダメ! 少しでもこの写真から素の自分が見えたほうがいいんすよ」とムカイくんからアドバイスをもらいながら、ファッション撮影のロケハンの写真(仕事の感じが伝わるように)や友達とキャンプしたときの写真(プライベートでの雰囲気が伝わるように)などを3枚ほど選んだ。
 さらに充実させるべく、女性のプロフィールをリサーチしてみると、好きなご飯だったり、旅行中の風景、愛犬など自分の顔が写っていない写真も登録している様子。なるほど、プロフィール写真からパーソナリティや好きなものを伝えることができるってことか。ん? これって、限られた誌面のスペースでいかに取材した店の魅力を伝えるか写真をセレクトする作業に似ている……! 普段、雑誌を編集しているみたいにプロフィール欄を作ればいいんだ!

 僕は海外旅行が大好きなので、今までに訪れたドイツやオランダの風景、それにドーナツに目がないからアメリカに行ったとき毎日食べたドーナツの写真をセレクト。美術館も好きだから、最近行った展覧会での写真も追加した。これで僕の人柄、伝わったかな。

みんなコミュニティで話しているみたいだぞ。

 プロフィールリサーチ中に気づいたことがもう一つ、みんなコミュニティというものに入っていた。

ム:「好きなものを伝えるためにコミュニティっていうのに入るんですよ。『美味しいものを食べるのが好き』とか広いものから、『穂村弘』とか個別の作家名までなんでもあるんでたくさん入ったほうがいいすよ」
フ:「ムカイくんはなにに入ってたんですか?」
ム:「最初は『映画が好き!』とか広いのに入って、そこにいる人のページを見て細かい作品名とか監督名のコミュニティ探しましたね。僕の場合は『バーフバリ 王の凱旋』っす」
フ:「渋い作品選び! でもそうやって共通の趣味を探していって、同じコミュニティに入っていたほうがマッチングしやすいんですね。ちなみに、みんなトピックってところでチャットしてるんですけど。これ、なんですか?」
ム:「え!? なんすかそれ。僕がやっていたときにはなかった……」

コミュニティチャットで素敵な出会いを探してみる。

 ペアーズマスターだと思っていたムカイくんも知らなかったこの新機能が「コミュニティチャット」。誰でもトピックというトークルームを作ることができて、自由にオープンな会話ができるのだ。食べ物の話とかいろいろ盛り上がっているコミュニティはあったけど、僕が気になった「キャンプが好き」というコミュニティでは「初心者歓迎!キャンプを語ろう」なるトピックが。そこでは、今の季節ならでは、冬キャンプの装備についてトーク中。ペアーズでは同性ユーザーと会話することができないのだが、コミュニティチャットは別。コミュニティには約6万5000人(12月22日時点)もの人が参加していて、その中で「初心者歓迎!キャンプを語ろう」というテーマでは「寝る1時間前に寝袋に湯たんぽ入れるといいです!」「この土日に冬キャン行きましたが星が綺麗でした」「初心者だけど雪中のキャンプに憧れます」といった会話が繰り広げられていて、楽しげな雰囲気だ。僕も週末にキャンプに行く予定だったから新調したテントの発表と共に所信表明をしてみた。

ふとした発言に見え隠れするパーソナリティにテンションマックス。

 例えば「映画が好き」コミュニティのトピック数は100近くあった。最近観た映画を教え合うトピックを見ていると、僕も校了明けにやっと観た『エターナルズ』の感想を投稿しているAさんを発見。

「劇中音楽が良かったし、朝日が綺麗だった!」

 わかるー! Aさんのプロフィールを覗いてみると、おしゃれだし、めっちゃかわいい……。しかも、僕も好きな俳優&映画監督、グレタ・ガーウィグと『フランシス・ハ』のコミュニティにも入っているじゃないか! ズキュン。完全に頭の中で『東京ラブストーリー』のギターリフが鳴り響いている。スマホの画面にひびが入るくらいの勢いで、渾身の「いいね!」をした。マッチングするかなぁ……。

初マッチング! 早速メッセージを送る。

ーー翌日

 昨晩からソワソワしちゃって、全然寝られなかった。起床後即スマホを手に取ると「Aさんとマッチングが成立しました!」の通知。うおぉ、初マッチング! こんなに早く、気の合いそうな人と出会えるなんて。「マッチングしたら即メッセージ送るのが鉄則っす」というムカイくんの教えを思い出し、早速メッセージを送る。

「はじめまして! フクちゃんです。 いいね! ありがとうございます。 僕も『エターナルズ』観ました。劇場からの帰り道は、ずっとスキーター・デイヴィスの『The End of the World』聴いちゃいました。それにグレタ・ガーウィグの作品も大好きです! 色々話したいので、会いませんか? 今週末とかどうでしょう」

 送信、と。たくさん話ができるように、今日からグレタの出演作を総復習しようかな。身なりも整えたいから床屋さんの予約もしよう。それに、待ち合わせがどこになってもいい店を提案できるように探しておこう。こんなにドキドキするのも久しぶりだ。Aさんは、どんな人なんだろう。会うのが楽しみだな。

つづく!