
ただのマフラーは贈らない。
イルミネーションが街を彩り始める頃に、ようやく気分は冬に突入する。寒くなるとなぜだかいつもわくわくしてくるのだが、さて、今年は何を贈ろうかと、クリスマスプレゼントのことも考え始める頃合いとなる。ただ、僕はプレゼント選びが苦手であり、今まで贈ったものに手応えを感じたこともない。まあ、でも、プレゼントってやつは難しい。流行りものは使わなくなるし、かといって定番ものだと地味だったり。彼女に聞いて、欲しいものを渡すのはラクだが、それはそれで味気ない気がしなくもない。悩みに悩んだ末に、ひらめいてしまったのが、この〈ロロ・ピアーナ〉のカシミヤマフラーだ。言わずもがな、素材は最高級のカシミヤ100%。その着け心地を無心で楽しめるよう、デザインは実にスマート。形は定番的だが、僕らのような市井の人の定番ではないと思えば、特別な贈りものとしては最適だ。値段はというと、7万3,700円(税込み)。毎年これほど立派なものにしなくても怒られないとは思うけど、たまには無理してでもいいものを贈ってあげたいときってある。あと、これを使わなくなることって絶対にないと思うしね。結局巻きたいマフラーって、素材がよくて、シンプルで、いい色の単色のものだったりするでしょう。



僕も彼女もお揃いのマフラーをする。
さすがに、彼女に僕も同じものが欲しいとは言えない。贈ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないけど、思いきって自分で買うのも悪くない。高くて、いい買い物をすることで初めて、物の価値がわかるようになるって聞くしね。そして、やっぱりこのマフラーを着けなくなる冬は想像できない。ペアルックがいいとも悪いとも思わないけど、唯一、マフラーだけは同じものをしていると洒落ているような気がしている。色違いくらいがちょうどいいけどね。

もちろん、銀座のロロ・ピアーナのお店へ。
2020年に銀座・中央通りにオープンした『ロロ・ピアーナ 銀座店』。せっかくプレゼントを買うならここで選びたいね。というか、そもそも、〈ロロ・ピアーナ〉のことってちゃんと知ってる? 簡単に言うと、北イタリアでロロ・ピアーナファミリーが最高級のウールやカシミヤ、ビキューナといった素材を昔から変わらずに自分たちで調達しているテキスタイルメーカーであり、メゾンブランド。だから、どこのラグジュアリーブランドよりも極上の素材を使えるってわけ。マフラーを見に来たとはいえ、どれもこれもいいものだなあって唸ると思う。銀座だし、〈ロロ・ピアーナ〉だし、いつもよりもお上品な格好をして行こうじゃないの。


彼女に似合う色は何色だろう? 名入れはイニシャルがいいのかなあ。
まず、マフラーはこの「グランデ・ウニタ」という定番の品に決めた。巻いて思ったのは、長さが少し短め(175cm)でいい具合に首に収まるなと。幅は二つ折りがちょうどいい43cm。表面の波打つようなムラと光沢のある質感は、「チーゼリング」と呼ばれるもので、スペインのナヴァラ州で栽培されたチーゼルのドライフラワーの先端のトゲを使って生地を撫で、繊維を起毛させているという。約50色ものカラーラインナップの中から彼女を思い浮かべ、色を決めたあとは、無料で入れられるというエンブロイダリーサービスもお願いした(サービスは2月末まで実施)。嬉しいサービスだ。文字数は2文字で、マフラーと同系色の刺繍が入れられる。イニシャルでもいいし、愛称でもいい。フォントは〈ロロ・ピアーナ〉のロゴの筆記体と、ブロック体の2種類。僕らはPOPEYEとOLIVEってことで、POとOLにしてみたけど、これでお互い笑顔になれたら、それはいいクリスマスだね。

問い合わせ

ロロ・ピアーナ ジャパン☎03·5579·5182