カルチャー

PARAKEET CINEMA CLASS Vol.15/『陪審員2番』(監督:クリント・イーストウッド)

「イーストウッドはなぜ玄関にこだわるのか?」

2024年12月25日

jingle: Kensuke Ide
cover design: Katsuyoshi Mawatari
text: Ryoma Uchida
edit: Keisuke Kagiwada

“真の映画批評に触れられるこの世でただ1つ”のポッドキャスト番組
「PARAKEET CINEMA CLASS」。

 メリークリスマス! みなさま、いかがお過ごしでしょうか。僕らからもクリスマスプレゼントをお届けしにやってきました🎅

 ということで、映画批評家の廣瀬純さんとライターの鍵和田啓介さんが、公開中の映画をネタバレ上等で語り明かすポッドキャスト「PARAKEET CINEMA CLASS」最新回です。取り上げるのは、クリント・イーストウッド監督による『陪審員2番』(12月20日よりU-NEXTにて独占配信中)。1人の人も誰かと過ごす人も、ファミチキ片手にぜひ聴いてみてください! ではでは、さっそく予告編をチェック!

 数多くの西部劇やアクション映画に出演するほか、『許されざる者』(1992)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)など数々のヒット作を世に送り出してきた、説明不要の名俳優であり名監督、クリント・イーストウッド最新作。恋人を殺害した容疑で被告となった殺人犯の裁判をめぐり、陪審員に選ばれたジャスティン・ケンプ(ニコラス・ホルト)。実は彼は思わぬかたちで事件と関わっており…? 被告を有罪にするか、釈放するか、深刻なジレンマに悩むことになる法廷ミステリーだ。

 今年8月に廣瀬さんが刊行した『監督のクセから読み解く名作映画解剖図鑑』(彩図社)の中で、イーストウッドのクセとして取り上げた「疑いの眼差し」は今作でもキーポイント。舞台のジョージア州、裁判というモチーフ、「体裁を取り繕う」テーマが共通する97年の監督作『真夜中のサバナ』と比較しながら、“あからさま”な「演出」に注目しつつ、紐解いていきます。

※繰り返しますが、ネタバレ上等がコンセプトなので、未読の方はくれぐれもご用心を🎄

Host:
廣瀬純/1971年、東京都生まれ。哲学・映画批評。龍谷大学教員。映画関係の著書に『シネマの大義』『シネキャピタル』『監督のクセから読み解く名作映画解剖図鑑』など。
鍵和田啓介/1988年、東京都生まれ。ライター、編集者。著書に『みんなの映画100選』など。