フード

バジルのタレで、冷やし中華。

定番料理のニューディール。Vol.4

photo: Haruki Anami
illustration: Cari Vander Yacht
text: Ryota Mukai
2024年8月 928号初出

2024年7月10日

 本誌で始まった新連載「定番料理のニューディール」。みんなが好きなお決まりのメニューを再考し、カンタンに、そしてちょっとお洒落に作る方法を料理人の原川慎一郎さんが提案します。POPEYE Webではそのレシピをムービーでご紹介。第4回は冷やし中華!

タレの青々としたグリーンが映えるのは、しっかりマッシュした証。バジルの香りがふわっと漂ってきて、食欲もむくむく湧き上がってくる。「山になるように盛り付けると綺麗に見えますよ。タレを麺とよく混ぜ合わせてからどうぞ!」

– 材料(2人分)-

・卵 1個
・豚バラスライス 60g
・きゅうり ½本
・トマト ¼個
・冷やし中華用乾麺 2束
・塩 適量
・砂糖 適量
・水 大さじ1
・菜種油 適量

バジルダレ
・バジル 15g
・玉ねぎ ⅒個
・アンチョビ 1尾
・にんにく 1片
・松の実 小さじ1
・塩 適量
・レモン汁 大さじ2
・菜種油 大さじ4
・水 大さじ2

– 作り方 –

1. まずは錦糸卵。卵に水と、塩と砂糖をひとつまみずつ加えて混ぜます。菜種油をひいたフライパンで焦がさないよう裏表両面に火を入れましょう。

2. タレを作ります。モルタル(乳鉢)ににんにくと塩ひとつまみを入れ、ペストル(乳棒)で潰します。松の実を加えさらに潰しペースト状に。ここに葉をざっくりカットしたバジルを塩ひとつまみとともに加え、ペースト状になったら細かくみじん切りした玉ねぎとアンチョビ、レモン汁を加え混ぜる。最後に菜種油と水を加え混ぜ、タレをのばします。

3. 錦糸卵はキッチンペーパーで水気を切ります。半分にカットして丸めて切れば簡単に細切りに。きゅうりは千切り、トマトはくし切りに。

4. 鍋でお湯を沸かしましょう。その間に豚バラスライスを塩揉みします。お湯が沸いたら、しゃぶしゃぶの要領で肉をさっとくぐらせましょう。

5. 4のお湯を沸騰させ麺を入れます。茹で上がった麺は用意しておいた氷水に入れ、よく混ぜて熱を取りザルに上げます。盛り付けて完成です。

6.ほかにもソースの作り方を教えてもらった!

しょうゆだれ
醤油(大さじ1)、みりん(大さじ1)、お酢(大さじ1)、ごま油(大さじ1)、水(大さじ1)、粉末だし(小さじ½ )、砂糖(小さじ½ )
材料をボウルに入れてかき混ぜるだけで出来上がり。簡単でしょう? だしは粉末がベターだけど顆粒でもOK。

梅紫蘇ダレ
梅酢(大さじ2)、菜種油(大さじ1)、粉末だし(小さじ½ )、水(大さじ3)、青じそ(2枚分*みじん切り)
こちらも材料を混ぜ合わせるだけでできあがりです。梅酢がなければ刻んだ梅干しで代用できます。ここに大根おろしを足してもおいしいですよ。

ごまダレ
ピーナッツバター(大さじ2)、すりごま(大さじ4)、味噌(小さじ2)、みりん(大さじ2)、粉末だし(小さじ1)、醤油(小さじ2)、水(大さじ8)
ごまだれ作りにはすり鉢を使います。ピーナッツバター、すりごま、味噌を入れてすり、ペースト状になったらみりんと粉末だしを加えてすります。最後に醤油と水を加えて、再びすり、のばします。水は大さじ1ずつ足してはする、を繰り返すのがポイントです。

– 今月の古来種 –

バジルのタレで、冷やし中華。

平家きゅうり

宮崎県の野菜。壇ノ浦の戦いで敗走した平家の残党がこの地で育てたとされる、歴史ある種だ。「宮崎の椎葉クニ子さんから雲仙の種取り農家・岩崎政利さん、同じく雲仙の田中遼平さんへと受け継がれています」  

古来種野菜とは? 品種改良されず、日本各地の畑で長きにわたり受け継がれてきた種の野菜のこと。在来種ともいわれる。「野菜の民芸品のようなものです」

– 小さな流儀 –
肩にいつでもトーションを。

コンロに向かう原川さんは後ろ姿も様になる。肩に掛けたトーション(フランス語で布巾)がまたかっこよくて。手を拭いたり、ちょっとした汚れを拭ったり、熱い鍋を掴むときのミトン代わりにもなる万能品だ。

プロフィール

バジルのタレで、冷やし中華。

原川慎一郎
『BEARD』店主

はらかわ・しんいちろう|1978年、静岡県生まれ。長崎県雲仙市でレストラン『BEARD』を営む。北海道函館市のカフェ『cafe water』のオーナーでもある。

Instagram
https://www.instagram.com/beard_shin_harakawa/